残業代ゼロ法案を見るたびにウンザリする。
残業代ゼロ法案の感想です。
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労働時間でなく成果で…労基法改正案を閣議決定
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150403-OYT1T50029.html?from=ytop_ylist
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この法案が、強みを伸ばして弱点を補強する改正なら賛成します。
つまり強者が強みを発揮して、弱者がそれを支えるという構造です。
しかし、日本は減点主義だから弱者を追い詰める構造になっています。
加点主義のように強者を選別するようになっていないのです。
そういう風潮が無いのです。
むしろ、強者がふるいに掛けられるのを拒んでいるように見えます。
むしろ、弱者の方へ視線が誘導されているように見えます。
そして、弱者は自分達が褒められたり攻撃されたりすれば、必死に自分達のことを考えます。
これでは強者に視線が集まらないでしょう。
本当は弱者なのに強者だとカン違いしている者もいるでしょう。
こういう者はふるいに掛けられるのを何とか回避するでしょう。
そうすると社会構造が歪んで行きます。
カン違いしている者や年齢とともに力が衰えた者は、その地位から退くべきでしょう。
強者を選別する制度が理想なのです。(あくまで理想)
現実的には難しいでしょうが、理想を抱いていなければ腐っていきます。
私自身はすでに腐っています。
さて、以上のことを踏まえて残業代ゼロ法案を見てみます。
以前にも書きましたが、職務記述書と無制限労働の条件を変えずに、ホワイトカラーエグゼクティブを導入するのは無理があります。
改正案には「使用者との間の書面等の方法による合意に基づき職務が明確に定められていること」と書かれているらしいです。
明確に定められているとは何のことでしょうか?
ほとんどの人が今まで通りだと解釈するのではないですか?
改正案には、条件として平均給与額の3倍を上回ると書かれているらしいです。
厚生労働省の毎月勤労統計の額が基準らしいですが、これは930万円くらいになるらしいです。
これは違和感ありすぎです。
サラリーマンの給与が310万円ということになります。公務員の給与は600万円と言われています。
公務員の給与が高い理由を説明していただきたいものです。
将来、基準額が下がるのではないかと囁かれています。(あくまで噂)
もし、そうだとしたら弱者に鞭打つことになります。
社会システムは強者を選びだす方が健全だと思います。
強者を称えるべきでしょう。
残業代ゼロ法案は、強制的に給料を下げているように見えます。
同じだけ勤務しても以前より給料が下がることになります。
給料が下げられたら大変です。
だから、もっと法案を改善したいと思うでしょう。
しかし、政府の議論を見ていると、法案を通すか通さないかになり、議論が矮小化されているように見えます。
法案を改善しようとする意思が無いのでしょうか。
ザル法案をそのまま通さないと、都合が悪いのでしょうか。
多様な意見を求めているように見えても、実際には求められていないのではないか。
(これが野党が思っている与党への反感の部分ではないでしょうか)
それならば、どうするか?
選挙で意見を取り入れてくれる政治家を選ぶべきでしょう。
社会が、上(強者)から下(弱者)へではなく、下から上へになったらいいですねぇ。
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク
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