金銭解決による解雇って、どういうこと?
解雇の金銭解決の記事について、感想です。
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不当解雇の金銭解決 経営と労組で賛否、規制改革会議答申
http://www.sankei.com/politics/news/150616/plt1506160039-n1.html
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なんというか、話しがどんどん変な方向に行っている気がします。
「抜本的」で、「本格的」な、「大改革」をする気は全く無いのでしょうか。
結局は、企業側に都合がいい様に、あちらこちらを、ちょこちょこと、イジりたいだけなのでしょうか。
これでは、構造的に何も変わらないです。
これでは、解雇規制に穴が空くだけです。
失業者が当然のように増えますが、そのことについて議論する気は無いのでしょうか。
大量採用と大量退職についての功罪に、触れられたくないのでしょうか。
解雇されることが前提ならば、年功序列も退職金も機能破綻することになります。それについて触れられたくないのでしょうか。
労働者には、今後の報道をよくよく見ていてほしいです。
「不当解雇で泣き寝入りしていた労働者を、金銭解決で補償することは良いことだ」という狭い議論ばかりが報道されたら、「何かあるかも?」と思ってほしいです。
o(#゚Д゚)_‐=o)`Д゚)・;
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蛇足。
規制緩和の記事に対する感想です。
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規制改革会議:耕作放棄地の課税強化など182項目の案
http://mainichi.jp/select/news/20150617k0000m010082000c.html
規制改革、小粒の182項目 解雇の金銭解決は先送り
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS16H55_W5A610C1EA2000/
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この記事に書いてあることは、長期的には、国の経済力を強くする方法だと思います。
小さく生んで、大きく育てていけば良いと思います。
この考え方に異を唱える人はいないと思います。
しかし、私が気するのは、景気が良くなるか、どうかです。
経済力が強くなるか、どうかではありません。
経済力が強くなるから、結果的に景気は良くなるとは思いますが、この規制改革で破壊的創造が起こるのでしょうか?
組織は、環境や戦略にあわせて体制を変える必要があると思います。
景気のみに着目するなら、再分配の構造を変えるべきではないでしょうか。
お金が多いところから、少ないところへ流せば、今までお金が少なかった人たちが、お金を使うようになります。
しかし、逆に再配分を変えなければ、お金が多いところは、今までも、そして、これからもお金が多いため、必要以上に消費が増えないと思います。
だからこそ、お金が多いところを規制緩和(規制改革?)すべきだと思います。
中長期的には、経済力を強くすればいいでしょう。
しかし、短期中期(?)的には、景気を良くすることも考えるべきではないでしょうか。
景気(消費)を良くする一番簡単な方法は、お金があるところから、お金がないところに、流せばいいと思うのですが。。。どうでしょうか?
(もちろん、お金を流すことに、邪念がなく真摯的な姿勢が前提ですが)
(お金をばら撒けと言っているのではないです)
では、具体的にはどうすればいいのか。う~ん、判らない。自分が如何に、無知なのか思い知らされる。。。
il||li _| ̄|○ il||li
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