予算においてコンクリートの説明なし? なぜコンクリートの重要性を説かないのか?
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16年度予算案 税収増で規律が緩んだ
http://mainichi.jp/articles/20151225/ddm/005/070/075000c
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予算が出たわけだが、何か腑に落ちない。
そうだ、「コンクリート」だ。
政府はコンクリートの重要性を言っていたが、なぜ、その事のについて説明しないのか。
選挙に影響するのが怖いのか?
毎年の予算でコンクリートの重要性を説けばいいと思います。
私はコンクリートに反対です。しかし全否定するつもりは無いです。
まぁ、皮肉を言っているわけです。
新三本の矢は、GDP600兆円、子育て支援、介護離職ゼロの3つです。
コンクリートのコの字も無いです。
子育て支援や介護問題など語らずに、もっとコンクリートをアピールすればいいと思います。
この新三本の矢も何なんだかなと思ってしまいます。
GDP600兆円はとくかく働けと云うふうに聞こえるし、子育て支援も待機児童ゼロなどと云ってとにかく子供を保育園に預けて働けと云うふうに聞こえるし、介護離職ゼロは介護してないでとにかく働けと云うふうに聞こえます。
何なんだろうね?
「緩やかなインフレ」と言ったりします。
政府は「緩やかなインフレ」を望んでいるのでしょう。
「緩やかなインフレ」ならば「緩やかな販売競争」とも言えます。
しかし、現実にはブラック企業や過度な安売り合戦などの苛烈な競争となっています。
どうにも政府の言っていることと現実が違います。
少子化対策と言うならば、もっと早く長時間労働を是正すれば良かったのです。
少子化問題により各産業が縮小しているのですよ。
それなのに政府が言っていることは新三本の矢のとおり、とにかく働けと云うことですか?
本当に少子化対策する気があるのですか?
コンクリートは重要だが、日本の抱えている諸問題にどれほど効果があるのですか?
例えば、ブラック企業が長いこと放置された結果、正社員を忌避する風潮がでてしまいました。
なぜ忌避するかといえば、長時間労働やサービス残業を強いられるからです。
その結果、非正規労働者が増えてしまっています。もちろん、企業側も非正規労働者を増やそうとしています。
この様な状況で出生率1.8倍などが出来るわけがないでしょう。
全国学力テストが実施されていますが、色々と批判があります。
片や「競争が無いと停滞する」と唱え、片や「過剰な競争を招く」と唱えています。
要するにその間をとって「緩やかな学力競争」が良いわけです。
「緩やかなインフレ」を求めるなら、「緩やかな販売競争」を実現すべきです。
「緩やかな学力競争」が良いのでしょう?
さて、ここまで書いてきて思うのは「政府はコンクリートだけ言っていれば良いんじゃないのか?」と云うことです。
子育て支援だとか言っても実現できているとは思えないし、この先も実現できるとは思えません。
自民党は企業の要望だけを聞いていれば良いんじゃないですか?
「自民党は社会保障も出来るんですよ」なんて見栄というかカモフラージュと云うか、そんな無理しなくていいんですよ。
現実に即した社会保障を実現したいのなら、他の政党にやってもらったほうが早いと思います。
┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~