憲法改憲について安倍総理が「在任中に成し遂げたい」と言っているが、どう考えるべきか?
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安倍首相「改憲、在任中に」 18年9月までを念頭
http://digital.asahi.com/articles/ASJ3254CFJ32UTFK00R.html?rm=386
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「憲法改正について「私の在任中に成し遂げたいと考えている」と述べ、強い意欲を示した」とあります。
安倍政権は憲法改憲したいのでしょう。
しかし、前回の衆議院選挙の結果はどうだっただろうか?
アベノミクス選挙と言われていたのに、結果としては安保関連法の成立に邁進しました。
確かに、選挙前に安保関連法について、マスメディアに取り上げられたし、自民党のパンフレットにも書かれていました。
しかし、選挙直前に安保関連法を意識した国民がどれ程いたでしょうか?
前回のブログで書いた「モラルハザード」を疑ってしまいます。
今は7月の参議院選挙の4ヵ月前です。
この時期に憲法改憲の話題を作っておけば、選挙の2ヵ月前からは別の話題を出すことが可能です。
例えば、選挙直前には同一労働同一賃金を前面に出して、同一労働同一賃金選挙とか言い出すかもしれません。
前回の衆議院選挙のことを考えれば、選挙の直前に言っていることは、目眩ましの可能性があります。
今、憲法改憲の話題を出しておけば、後で「ちゃんと選挙前に言っていた」と説明できるため、まさにこの安倍総理の発言が重要だと思います。
次から次へと話題がでてくるため、憲法改憲の話題が希薄になりますが、国民にはこのことを記憶しておいてほしいです。
でもあと2ヵ月したら、ほとんどの国民が忘れて同一労働同一賃金選挙で盛り上がっているかもしれません。
その場合でも、自民党の同一労働同一賃金には期待しないでほしいです。私は、自民党では無理だと思っています。形骸化するのがオチで、時間の無駄になると思っています。
安部政権は憲法改憲について、具体的なことを何も言っていないです。
これでは選挙での判断材料になりません。前回の衆議院選挙と同様に、白紙委任状を渡すことになります。
今までの自民党の社会保障の結果と、白紙委任状を考えると、とても自民党を応援する気にはなりません。
自民党の社会保障の結果は以下のとおりです(何回も同じことばかり書いてすいません)。
高齢者の低年金問題
生活保護の増加
少子化の進行
非正規労働者の増加
中年フリーター問題
教育格差の問題
貧困家庭の子供の食生活問題
単身世帯の増加
家族構成の変異
地域コミュニティーの喪失
社会問題や労働問題も色々あります。
パワハラ・マタハラ問題
長時間労働の問題
東京の一極集中による弊害
商店街の崩壊
苛烈な競争社会
そういえば、自民党は改憲案を出していますが、もしかしたら、その内容に沿って改憲されるのかもしれません。
しかし、ほとんどの国民は、自民党の改憲案を知らないと思います(当然、私も知らないです)。なぜマスメディアは改憲案の全体文を国民に示さないのだろうか。
そして、改憲案の疑問点を列挙しないのだろうか(一部分ではなく、網羅的に列挙することが重要です)。
そして、列挙された疑問点に自民党が回答しているかしていないかを示して、回答しているのなら、その回答は必要十分な(国民の8割が納得するような)回答だったのか示すべきです。
まぁ、改憲は最終的に国民投票なので、どうしても国民的議論を盛り上げる必要があります。そのためには、どこかの時点で盛り上げようとするとは思いますが。。。。。。
しかし、まぁ、あまりにも白紙委任状すぎる。。。。。。
ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
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