「NHKスペシャル 老人漂流社会「団塊世代 しのび寄る“老後破産”」」。いいね。
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僕らは働けなくなるまで働きましょう(NHKスペシャル「老人漂流社会」)
http://blogos.com/article/172436/
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すこし感想です。
このブログにある「老人漂流社会 団塊世代 しのび寄る”老後破産”」を私も見ました。
面白かったです。(面白いという言い方も可笑しな話ですが)
これって、同じ境遇や近い境遇にある人達は共感すると思います。
逆に、若い世代や十分に年金のある人達には関心が薄いかも知れません。
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ブログには、「やっぱり歳取ってもなんとか働き続けないといけない時代なんだろうと思う」とあります。
まぁ、そうだと思います。まったく同感です。
問題は、どの程度、働けるかだと思います。
例えば、安倍政権の経済政策について、失業率が低下したことは、それだけ所得を得られる人達が増えたわけだから、それは凄いことだと言う人がいます。
確かに、所得が得られることは良いことですが、賃金が低ければ不満がでます。
その不満を解消するための、次なる一手が聞こえてこないのです。
結局は、低賃金の落ちた人達は救われず、労働力が吸上げられることになります。
それでは、一部の富裕層が喜ぶだけです。
私は、そんな馬鹿なことをやっている安倍政権には、その席を早く空けてほしいと思っています。
(例えば話しが、老後破産と関係なくってすいません。脱線しすぎました)
「例えば時給900円のバイトを月150時間ぐらいすれば13万ほどの収入になる。年金と合わせれば、それなりに安定した生活ができる額になるはず」とあります。
言いたいことは判るのですが、150時間とは、ほぼフルタイムで働くことになります。
一日にすると7.5時間労働です。老後の働き方としては、キツイ気がします。
そして、それだけ頑張っても13万円ではやる気が無くなると思います。
老後は、せいぜい1日4時間位が良いように思います。
そうすると1ヵ月で72000円です。
年金と併せると生活できるかもしれません。
問題は年金が無い人達がどれだけいるかです。その人達は、生活保護になります。
また、年金の低い人達も同様に働けなくなったら、生活保護になります。
どのみち、将来は爆発的に生活保護が増える気がします。
そもそも、生涯働き続ける時代だったとしても、ブラック企業ばかりなら、働くこと自体が不可能だし、週20時間以上残業する人達が一定割合いるのだから、そんな働き方は無理だと諦めてしまう人がでてくると思います。
(もちろんは私のような軟弱な人間は、諦める人間のひとりです)
「この番組が問題としている「老後破産」はそれ1つが社会問題というわけではなく、「老々介護」「ワーキングプア」「年金問題」などなどが重なり合った結果、団塊世代の破産が表出してきたわけで、あくまでそういう諸課題の負の波及効果の一つでしかないことに注意が必要」とあります。まったく同感です。
問題が単純ではなく、複数の問題が絡み合っているからこそ、政治家の腕の見せ所だと思うのですが、いまだにその実力を見たことがありません。
「この番組の不可解なことは、今、そういう世代間格差が社会問題として火の手を挙げようとしている中で、NHKはなぜあえてそれを煽るようなフレーミングをしてしまったのか、ということ。まあ、NHK的にはメインの視聴者層の団塊世代をワッショイして共感と数字得られればビジネスとしては御の字なのかもしれないが、その対価としてこの番組は若い層の多くを敵に回してる気がする。そういうネガティブな感情からでも番組見てくれるなら炎上マーケティングとしても成功なのかもしれないけど」とあります。
別にNHKを擁護する気はないのですが、世代間格差というより、富裕層vs貧困層だと私は思っています。
年配者でも貧しい人達は、たくさんいます。
ですから、色々な視点から、色々な社会問題をもっとたくさん取り上げてほしいと思っています。
もう一度言いますが、一生働き続けるにしても、どれだけ頑張って働くのか?
働くとしても、そのようなインフラや社会環境が揃っているのか?
2位じゃ駄目で、1位になることに意味があるのなら、老人も1位になるべく必死に働けと言うのだろうか?
一生働き続けることは、一億総活躍社会にも関連してくるが、どうにも前提条件が揃っていない気がします。
これではブラック企業のように夢や希望を振りまいて、いいように踊らされるだけの気がします。
ヽ(´▽`)/
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