「同一労働同一賃金ガイドライン(指針)」。羊頭狗肉という言葉を知っているか?
---
同一賃金指針 非正規の処遇改善を着実に
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20161227-OYT1T50111.html
---
---
社説
同一労働・賃金 大きな改革への一歩に
http://mainichi.jp/articles/20161227/ddm/005/070/033000c
---
---
同一賃金の指針 口約束で終わらせるな
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016122602000128.html
---
「指針案は、基本給について、能力や成果、勤続年数の3要素に分け、それぞれにおいて、違いがなければ同一に支払うことを原則とした。差異が生じる場合は、その程度に応じた差を認める。」とあります。
「同一労働同一賃金が根付く欧州では、職務を限った採用と、その難易度に応じて設定された「職務給」が原則だ。これに対し、日本の正社員の賃金は、長期雇用を前提に、能力や経験を評価した「職能給」が中心となっている。こうした違いを踏まえて、経済界が求めてきた日本型雇用慣行の尊重に配慮したのは妥当だ。」とあります。
つまり、勤続年数や能力により、従来の「職能給」を踏襲している訳だから、「同一労働同一賃金」ではなく「日本型雇用」なわけです。
つまり、羊頭狗肉にであり、これを「同一労働同一賃金」と言うことは間違っていると云うことです。
それなのに、まるでこれが「同一労働同一賃金」ですと言わんばかりの記事とは何なんだろうか。
これと似たような話しですが、他のブログを見ていたら「デフレではない状況だけどまだデフレは続いている」について意味不明とか書かれていました。
一休さんのとんちですか? 「このはしわたるべからず」
さらに言えば、政府が「同一労働同一賃金」を積極的に推進したみたいなことが書かれているが、そもそもパートの待遇問題は大分前から問題視されており、同じ仕事の内容なら、賃金を同じにしなくてはならないと言われていました。
福利厚生についても、社員との不当な区別は禁止されていました。
したがって、今まで厚生労働省が進めていたことの延長線であり、なにがすごいのか何も分かりません。
また、主婦がパートの場合に、家計の補助として働く場合があります。
そして家計のメインとして男性が働く場合があります。
これをゴチャ混ぜにしたような議論は止めてほしいと思います。
主婦がパートする場合は、家庭に影響が出ないような簡単な仕事を求めていると思います。
学生がアルバイトする場合も同様だと思います。ブラックバイトが問題視されていますが、本当に正規労働者と非正規労働者がゴチャ混ぜの状況です。
また、責任ある立場の場合は、賃金差が認められています。これも意味が分かりません。
責任者なら差配や結果に責任が伴います。つまりは仕事が違うのです。
責任を求められている訳だから、同じ時間、同じ仕事など出来るわけがないのです。
なぜ、それが同じ仕事になるのか?
どうにも胡散臭いです。責任や能力などの客観的な把握が困難な指標は止めてもらいたいです。
こんな状態でも、自民党を支持している人達は75%(与党の得票数25%と投票所に行かなかった人達50%)いるわけです。
いやいやすごいよ。すごいジャパン。クールジャパン。フールジャパン。
(◎´∀`)ノ
« 「首相、真珠湾で慰霊」。なるほど、分からん。 | トップページ | アルバイトという名の戦力など、幻想です。 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「一番は政治改革で政治を正さなければならない」。昭和には去ってもらいたい。(2024.10.12)
- 「石破首相、金融所得課税強化の検討は考えていない」。ダメだこりゃ。(2024.10.11)
- 「60年前にもあった「ジョブ型雇用」議論、日本で見捨てられた当然すぎるワケ」。さすがに苦しい。(2024.10.04)
- 「「野田代表期待」に温度差 高い立民、他野党は低調」。ホント、そう思う。(2024.10.03)
コメント