「残業上限、年720時間、月100時間」。さすが政府、「働いたら負け」という言葉が流行るのも頷ける。
---
時間外労働の一律上限規制に中小企業が難色 規制強化よりも「労働者・経営者の意識改革が必要」
https://news.careerconnection.jp/?p=30857
---
「上限は過労死ラインギリギリいっぱいに設定で調整が進んでるんだよね。(それなのに)『過労死ラインでの規制じゃ厳しすぎる! もっと働かせろ!』って主張してるんだからすごいよね」
そうだよね。
「1つは、業態や業種ごとに上限を設定すること。そして繁閑の差があるため、年間平均や何か月かの平均での上限規制を設けること。最後に、長時間労働の是正には労働者・経営者の意識改革が必要ですので、罰則の伴う上限規制の施行には時間の猶予が必要なのではないかということです」
言いたいことは分かるが、それでダメだから、こんな事になっているのです。
状況を把握していない当事者というのは怖いものです。
持続不可能な状況に追い込まれている訳だから、規制するしかないのです。
「働いたら負け」や「働きたくないでござる」という冗談があるのだが、これが冗談で済まないから性質が悪いのです。
現状のように一部の特異体質(体力バカ?)しか働けない社会など、成り立つわけがないのです。
必要なことは8割の労働者が働ける環境を作ることです。
「国が栄える」とはどういことだろうか?
政府は国を繁栄させたいのか、それとも衰退させたいのか。
現状では少子化が進行しているので衰退させていると言っても過言ではありません。
「働いたら負け」という冗談が飛び交っていることも衰退の兆しです。
(但し高齢化は長寿の結果なので、政策云々という話しではないと思っています)
残業規制についてネットを検索すると、現行案に対する批判があります。
「今までと変わらない」といった批判です。
残業を週20時間以上している人が他国と比べて日本は多いです。
月平均60時間だと、週15時間になります。
まぁ、ふざけた話しです。
忙しくニュースをほとんど見ていないのですが、月100時間は過労死の水準だといった批判があるようです。
まぁ、その批判も分かるのですが、それよりも年720時間のほうが問題だと考えます。
(むしろ月100時間をやり玉にあげることで、国民をその部分に注目させたいように見えます)
「今までと変わらない」と言わしめているのも、この部分だと私は思います。
例えば、
1月 80時間
2月 80時間
3月 80時間
4月 80時間
5月 80時間
6月 80時間
7月 40時間
8月 40時間
9月 40時間
10月 40時間
11月 40時間
12月 40時間
計720時間
のような勤務も可能になります。
私はこんな会社には勤務したくありません。
しかし、巧妙なブラック企業ならば知らないうちに働かされているかもしれません。
それを規制するために厳しい上限が必要だと考えます。
記事にあるように中小企業が難色を示していようが、目先の仕事を回すために、目先の経済を回すために、その器となる社会が衰退したのでは意味がありません。
つまりは「合成の誤謬」です。
規制しなければ会社は潤うだろうが、労働者は疲弊します。
そして、「働いたら負け」や「働きたくないでござる」などという言葉が流行りだすのです。
これが繁栄した国か?
私は、残業は年240時間で規制するべきだと思っています。
繁閑期というが、繁忙期は何ヶ月なのだろうか?
閑散期は何ヶ月なのだろうか?
誰も教えてくれない。
あえて具体的な期間を示さずに曖昧にするところが嫌気が差します。
---
さて、賃金が安くて外食や弁当や惣菜を買うより、自炊したほうが安いと思っています。
お金が無い人が増えたら、みんな自炊するよね。
お金が無いから、自宅でネットしたり、一日中スマホをいじっていたりする人が増えているのかも。
結婚していなければ、子供がいなければ、無理に長時間働くより、自炊して自宅でネットみる人が増えるのかもしれない。
何も生産性がなく、国としては衰退するだろう。
国を繁栄させるために、誰かが大きな声で演説しても変わらないだろう。
何故なら、その人は合成の誤謬のように自分の既得権益については触れないと思うから。
この状況は、お金がない人を作り、働かない人を作り、何もしない人を作りだす。
しかし、演説するひとは、状況を変えようとするのではなく、何もしない人を働かせようとするだけです。
もしかしたら、残業規制といっても今更なのかもしれない。
いいんじゃないか、二百年、三百年後に日本という国が無くなっても、中国やアメリカの一部になっていても仕方が無いことだ。
だって、誰もこの国を繁栄させる気が無いのだから。
(一部、妄想の部分があるので鵜呑みにしないでください)
(◎´∀`)ノ
« 「残業上限、年720時間、月100時間」。予想通りの酷い内容だ。 その2 | トップページ | 「残業上限、年720時間、月100時間」。ん? インターバル規制はどうなるの? »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「比例区の投票先「維新」16% 立憲を初めて上回る」。維新の勢い。(2023.05.31)
- 「芳野連合会長「立民と国民、一枚岩に」」。お願いイズム。(2023.05.24)
- 「「悪意でしか承認欲求を満たせないのか」怒りの声が殺到」。人を呪わば穴二つ。(2023.05.14)
- 「「政治が悪いからテロ」の容認論を絶て」。ここまでがセット。(2023.05.01)
- 「維新がふわっと支持を拡大」。ふわっとした支持が重要。(2023.04.28)
コメント
« 「残業上限、年720時間、月100時間」。予想通りの酷い内容だ。 その2 | トップページ | 「残業上限、年720時間、月100時間」。ん? インターバル規制はどうなるの? »
働くのが嫌いな人に合わせるのはおかしいでしょ。
過労死は個人差が大きいので、医師との面談をしっかりすることにすれば防げます。
(もちろんそれで問題が見つかれば残業から抜けることが認められれば良いです)
アメリカには上限規制はありません。
だから、ベンチャーの人たちは思う存分働けます。
日本も本来は廃止すべきです。
投稿: | 2017年2月15日 (水) 10時45分
コメントありがとうございます。
多様なご意見は尊重します。
今後のブログを書くときの一助となるはずです。
考え方は人それぞれです。
まぁ、私自身の意見はブログに記したいと思います。
投稿: ありあはんと | 2017年2月15日 (水) 20時46分