「京都・西陣織職人の「弟子募集」はブラックと言えるのか」。何でもかんでもブラックではないと思う。
---
「半年給与なし。仕事保証なし」 京都・西陣織職人の「弟子募集」はブラックと言えるのか
http://www.j-cast.com/2017/03/18293227.html
---
面白い記事だった。興味深い。
まさか年金の話しが絡んでいるとは。
「西陣織を習いたい、将来的に仕事にしたい方を募集します。ただし最初の半年は給与的なものも出ませんし、その後の仕事を保証はできません。ただ、この西陣織の職人が減りゆくなか、将来的に技術を覚えておきたい方に無料で教授いたします」
「こうした投稿に対し、ネット上では「ブラック企業以下」「やりがい搾取もいい加減にしろ」などと批判的なリプライ(返信)が殺到。」
ブラックかどうか、どうやって決めるのか?
まずは、並べてみる。
公共性が高いか。
インフラなのか。
安全保障に関わるか。
市場原理に基づいているか。
芸術性があるか。
例えば、他のブログで、農業において外国人の技能実習生の増加が見込まれており、このままでは自国のおける食料自給率に問題があると指摘されていました。
まったく、その通りだと思います。
輸入食品だけでなく、自国民や自国の材料機材でどれだけ賄われているかも重要です。
そう考えると、農林水産業がブラック環境であっても、自国民による労働人口を増やさなければならないし、政府もブラック環境を和らげるようバックアップするべきです。
食の安全保障に関わるのだから、ブラック環境などと言っている余裕は無いと思います。
これと同じように自衛隊や警察、消防の職場で、厳しい訓練が課せられるのも仕方がないのかもしれません。
隊員の生死に関わることなので、資質が問われるのだと思います。(もっともイジメや不祥事はダメです)
長時間労働で言えば、官僚や医療機関などが挙げられます。
長時間労働はダメだと思いますが、公共性が高いものに対しては、なかなか強く言えない現状もあります。
では、西陣織職人はどうか?
芸術性が関連して、尚且つ、職人と呼ばれる人達なのだから、ある程度の厳しさは必要になるでしょう。
あとは上に立つ人のモラルの問題です。
。。。あぁそうか、だから上記の全ての職場で、パワハラは有り得ないです。パワハラは人格否定になるので、仕事の厳しさとは違います。
そもそも職人ならば、自立していなければ仕事になりません。職人として自立できなければ職業として成り立ちません。そのための修行です。ビジネスとは違います。
芸術家とは、その芸術を評価する人がいるから成立します。だからこそ、そもそも食えない職業だと思います。
芸能界も同じだと思います。芸能人として評価されるから食えるのです。
ちなみに芸能界で働くスタッフたちは違います。これは完全にビジネスです。市場原理に基づいて働いています。これらは労働法を守らなければなりません。スタッフがもっと働きたいと言っても働かせてはいけません。職人の弟子も同じです。弟子ではなくスタッフとして働かせているのなら労働法を守らなければなりません。
「いま、西陣織の職人の平均年齢は75歳程度です。こうした熟練の職人は、もう年金を貰っていますよね。そこで起きたのが、年金の支給額を踏まえた上で『工賃』が決まるといった現象なんです」
「佐々木さんによれば、こうした動きによって西陣織全体の工賃の相場が大きく下がることになった。その結果、「西陣織だけでは家族を支えていくことができない」と判断した40~50代の職人が、次々と転職するという動きが出た。」
ここがよく分からない。
年金の支給額を踏まえた上で工賃が決まるとは、市場原理に基づいていないのだろうか。
まぁ、藪をつついて蛇が出たら嫌なので、これ以上は触れたくないのですが。
面白い話です。
(◎´∀`)ノ
« 「残業時間、年間上限、休日労働含まず」。なるほど。 | トップページ | 「「長時間労働」に関するアンケート調査」。「中小企業は影響が大きい」。 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「社会保険料「負担増」のからくり」。公平という悪平等。(2023.12.08)
- 「介護現場、働き始める人を離職が初めて上回る 担い手不足が危機的」。家族が介護する未来。(2023.12.06)
- 「介護の人手不足 外国人受け入れ、ICT化の事業所は配置基準緩和へ」。画餅。(2023.12.04)
- 「介護分野に関しては人材確保が極めて深刻な状況」。介護は、家族が担う。。。のか。(2023.11.29)
- 「介護福祉士の養成校 入学者集めに四苦八苦」。あたり前。人口動態を見るべき。(2023.11.22)
« 「残業時間、年間上限、休日労働含まず」。なるほど。 | トップページ | 「「長時間労働」に関するアンケート調査」。「中小企業は影響が大きい」。 »
コメント