「保育士は「誰でもできる仕事」か」。誰でもじゃないけど、できる人は多いと思うよ。
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保育士は「誰でもできる仕事」か
http://blogos.com/article/252928/
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「誰でも(やろうとしたら大抵の人は)出来る(大変かもしれない)仕事だから希少性が低く(コンビニバイトなどと同様に)給料が上がらない構造になっている」
堀江氏が言っていることは、ある意味で正しいです。
しかし、駒崎氏が言っているように、補助金で補われているのが現実のようです。
そもそもとして、「社会福祉に市場原理が適用できるのか?」という疑問があります。
行政サービスとは必要だから、予算を確保して市民に提供するスタンスです。
道路を自前で作る人など、ほとんどいないと思います。
だから、政府が税金を徴収して、道路を作るのです。
皆から少しづつ税金を集めて、必要な道路を地道に整備していけば市民の生活が豊かになります。
では、保育園はどうなのでしょうか。
社会福祉とは、社会の隙間に落ちたりして、不自由な生活を送っている人達に寄り添うものです。
寄り添って、そして自立に向けて支援するものです。
私は、少数の困っている人達を助けるために社会福祉はあると思っています。
今のように政府が、保育園を増やすとか介護施設を増やすとか言っているのは、社会福祉の枠から外れていると思っています。
枠とは、なにか?
普通に考えると、政府のやっていることは、社会保険のように全国民を対象とした行政サービスになっています。
社会福祉という考え方では、全国民をカバーするための財源が足りないのは当然です。
政府のやっていることには、あきらかに無理があります。
ただし、介護に関しては介護保険があるため、社会保険の枠に移行していっているとも言えます。
健康保険と医療機関の仕組みと同じようなものだと思います。
(但し、介護も財源が足りていません。また、介護保険と健康保険には保険料以外に税金も投入されています)
もともとは、育児にしても、介護にしても、家庭で担うものです。
家庭で担えない一部の人達のために、社会福祉があると思っています。
堀江氏が言っていることは、市場原理を考えればあたり前のことだと思います。
しかし、社会福祉が市場原理で成り立っていないことを考えると、やはり違う話しなのかなと思います。
つまり、需要と供給と利用者の支払い能力が合致しないのです。
保育士や介護士の給与が低いのは、少数の人達を対象とする社会福祉で、全国民をカバーしようとしているからだと思っています。
また、一般的なサービス業と違うことも認識する必要があると思います。
記事にも記載されているが、誰でもできるのではなく、できる人は多いと思います。
できる人は多いが、大変な仕事だと思います。
そして、効率化を求めるのではなく、人に寄り添うことが求められます。
なぜなら、社会の隙間に落ちたりして、不自由な生活を送っている少数の人達を支援するからです。
効率化が求められるのは、大量のお客を捌くときだと思います。
社会福祉は、あたり前の話ですが困難ケースが多いです。例えば児童虐待など色々あります。
政府はこのような財源の状況をどう考えているのだろうか? う~ん。
(´・ω・`)ショボーン
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