2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ポチッと押してくれ


  • ブログランキング・にほんブログ村へ

ポチッと押してくれ



無料ブログはココログ

« 「外国人労働者の拡大ありき」。これは派遣労働を規制緩和したときの再来だ。 | トップページ | 「深刻な人手不足で人件費や物流費が高騰し大きな経営課題となっている産業界は、政府が決めた外国人労働者の受け入れ拡大を歓迎する」。自己責任論は? »

2018年11月 1日 (木)

「働く高齢者を増やせば将来の労働力不足はどの程度緩和できるか」。マクロ経済の視点を、そのまま鵜呑みにはできない。

---
働く高齢者を増やせば将来の労働力不足はどの程度緩和できるか
https://diamond.jp/articles/-/183967

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181101-00183967-diamond-bus_all
---

65~69歳が現在の15~64歳と同じように働き、70歳以上も約3人に1人が働くというものだ。
現実にこれを実現するのはかなり無理かもしれないが、経済全体の労働力低下を高齢者の就業促進だけで実現しようとすれば、このようなことが必要になるのだ。

労働力不足に対応することが目的であれば、女性の労働力率を高めるほうが効果はある。

ただし、子育て期の女性の労働力率を高めるには、子育て支援などの政策が必要だ。それは、決して容易な課題ではない。

したがって、高齢者と女性の労働力率の引き上げだけに頼るのでなく、それ以外の方策も考えなければならない。
第1は、新しい技術(とくにAI)の導入によって生産性を高めることだ。 第2は、外国人労働者の活用と移民の拡大である。これら問題を日本は避けて通ることができない。

このような考え方はマクロ経済と言うのだろうか、実は詳しくは知らない。ブログのタイトルにはマクロ経済の視点と書いてしまったが、合っているのだろうか、少々不安だ。
この記事は、これはこれで正しいのだろうが、そもそもなぜ労働力が一定でなければならないのか疑問だ。
労働力が減っても、供給量を維持できれば、そこまでの労働力は不要だと思う。
まぁ、この記事に書かれている数字だけを鵜呑みにして、猪突猛進するのだけは勘弁してほしいと思う。8050問題や介護離職の問題などの要素を盛り込めば、数字は変わってくる。

---
日本ハム、早期退職者募集へ 「人員構成がいびつに」
https://www.asahi.com/articles/ASLB04TC7LB0PLFA005.html?iref=pc_ss_date

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181101-00000051-asahi-bus_all
---

日本ハムは31日、45歳以上の社員を対象に、早期退職者を募ると発表した。社員の年齢構成を変えるねらい。50歳前後が多いことで人員配置が難しいのが課題になっているためという。

畑佳秀社長は「人員構成がいびつになっている」と説明した。

う~ん?

ヤフーのコメントに、NPO法人POSS 今野晴貴氏のコメントがあった。

注意しておきたいのは、現在の中高年は「若くて元気なときに安く働いた」ということである。日本の大企業では一般的に職能資格給が適用されているため、年齢と共に賃金が上昇している場合が多い。同じ仕事をしていても、若くて元気なときには返って賃金が安く、中高年になってそれが「埋め合わされる」という形になる。要するに年功的な賃金は「賃金の後払い」としての性格を持っている。それにもかかわらず、中高年になると「人数が多すぎる」という理屈は一方的である。そもそも採用している時点で、人数はわかっているわけで、このような年齢構成になったのは会社の責任に他ならない。会社は「賃金の安い若者をたくさん雇って業務拡大をしよう」と20年前に考えたわけで、彼らは会社に多大な利益を出しているはずなのだ。早期退職が強要されるようなことがないようにすべきであるし、「任意」の退職であっても十分な補償がが必要であろう。

みんな、このように考えるだろう。

---
年金だけでは老後生活を賄えない、対処の最善策は就労年数の延長だ
https://diamond.jp/articles/-/183217

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181025-00183217-diamond-bus_all&p=1
---

年金だけでは老後生活を賄えないということだ。したがって、高齢者が働き続けられる環境を整備する必要がある。

上記の早期退職者募集の記事を見ると、高齢者が働く環境を整備することは、難しいように思える。

そこで私の考えは、企業に、従業員の年代別の人数が人口分布と合致するように、義務付けさせればいいと思っている。
これで、年功序列による弊害、すなわち低賃金の若者ばかり多い企業を淘汰することができる。
例えば男女の比率を是正するためのポジティブアクションがある。それと同じように年代別のポジティブアクションを実施すればいい。

本当に、高齢者雇用を実現したいなら、これくらいのことはやってほしい。
繰返して書くが、マクロ経済の数字を鵜呑みにするのでなく、現実に即した仕組みを作ってほしい。もっとも、外国人労働者を拡大しようとしている時点で、記事に書かれているような高齢者雇用なんて成功するわけが無いのだが。。。

(´・ω・`)ショボーン


ブログランキング・にほんブログ村へポチッと押してくれ
ポチッと押してくれ

« 「外国人労働者の拡大ありき」。これは派遣労働を規制緩和したときの再来だ。 | トップページ | 「深刻な人手不足で人件費や物流費が高騰し大きな経営課題となっている産業界は、政府が決めた外国人労働者の受け入れ拡大を歓迎する」。自己責任論は? »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

» 消費増税対策の本末転倒は本当だ・小手先対策では景気下降は避けられない、究極の対策は増税中止だ [国民の生活が第一は人づくりにあり]
 消費増税対策の本末転倒は本当だ・役所を総動員しても小手先対策では景気下降は避けられない、大多数の低所得者にメリットがあるのは究極対策の増税中止だ、来年10月の消費増税対策として検討されているキャッシュレスのポイント還元やプレミアム商品券について、経済同友会の小林代表幹事は「制度が複雑になるというのは本末転倒だ」と難色を示しました、に関連する最新のWeb情報を引用すると、... [続きを読む]

« 「外国人労働者の拡大ありき」。これは派遣労働を規制緩和したときの再来だ。 | トップページ | 「深刻な人手不足で人件費や物流費が高騰し大きな経営課題となっている産業界は、政府が決めた外国人労働者の受け入れ拡大を歓迎する」。自己責任論は? »