「本年は、最大の課題である、少子高齢化の壁に本腰を入れて立ち向かう」。いまさら?
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首相が年頭所感 少子高齢化対策に意欲
https://www.asahi.com/articles/DA3S13834112.html
安倍首相が年頭所感「日本の明日を切り拓く」
https://www.sankei.com/politics/news/190101/plt1901010003-n1.html
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「安倍晋三首相は1日付で年頭所感を発表し、「本年は、最大の課題である、少子高齢化の壁に本腰を入れて立ち向かう」として、10月に始める幼児教育の無償化を含め、社会保障制度を全世代型に転換させることへ強い意欲を示した。」
ネットの批判では、「いまさら」とか「5年間、何やっていたんだ」とか「言っているだけで、やらないんでしょ」とかが目についた。
私も同感だ。
しかし、私が言いたいことは少し違う。
ご存知の通り、4月には地方統一選挙があり、7月には参議院選挙がある(詳しい日程は知らない)。
幼児教育の無償化は10月にあるらしい。外国人労働者の拡大や水道の民営化などは去年あった。
つまり、選挙に影響がありそうな外国人労働者の拡大などは、さっさと済まして、国民ウケしそうな少子高齢化を強調しているわけです。
万全なスケジュールです。
政策を実施するのときに優先順位は重要です。しかしながら、安倍政権もしくは自民党政権の優先順位は、どうみても自分たちに都合の良いようにできています。
無論、優先順位が多少は恣意的になっていても、最終的には国民の利益になるのなら許容もできると思います。
しかしながら、それが無い。どうにも国民が痛めつけられているように感じます。
例えば、長期的に実質賃金は下がっていると言われている。経済の総量が同じなら、誰かが下がっていれば、誰かが上がっているはずです。それは誰か。
この冬のボーナスが過去最高という記事を見た。これは株式上場している一部の企業の話らしい。そして、ネットを見ていたら、中小企業は少しづつ下がっているとあった。
総量が同じなら、得している者がいれば、損している者がでてくる。当たり前である。
冬のボーナスが過去最高の記事とは、悪く言えば「お前らから、こらだけ剥ぎ取ってやったぞ、だから俺達のボーナスはこんなに高いんだ」と喧伝していることになる。堂々と世間に公表していることを考えると、どれだけ腹黒なんだと笑ってしまう。
これが消費が活発で、それによって儲かっているのなら、文句なんて言えないのだが、現実はそうなっていない。
できれば、国民には直接的な批判だけでなく、広い視野から見えてくる批判にも注目してほしいと願う。
(´・ω・`)ショボーン
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