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2019年3月27日 (水)

「低い失業率を低賃金で「演出」する愚」。演出と聞くとヤラセに聞こえてしまう。

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豊かになることを放棄した日本 低い失業率を低賃金で「演出」する愚(城繁幸)
https://www.j-cast.com/kaisha/2019/03/26353431.html
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目についたので、すこし感想です。

日本経済新聞が「過去20年、主要各国の中で唯一日本だけが賃金が下がっている」と報じて、大きな波紋を呼んでいる。

20年前と比べて賃金が下がった理由は、高給の中高年正社員が定年退職して非正規雇用として就労したことなどいくつかあるが、やはり労使が終身雇用の維持を最優先したことが大きい。

そういうわけで、前回の可処分所得の件と合わせて、リベラルの皆さんは「20年間で賃金が下がったのは、我々が何が何でも雇用を守らせた副作用だ。そのくらい我慢しろ」と胸を張るといいだろう。

記事を見た限りでは、すべての労働者に対する発言では無いように思える。
一部のエリートに対する話しのように見える。

さて、労働者の端くれのひとりとして、私が思うことは何か。
バブルが弾けて以降は、非正規労働者が増えた。
貧困問題や格差問題が話題になっている。
就職氷河期世代による将来的な社会保障費の増大が話題になっている。
ついでに、低賃金や長時間労働、パワハラが蔓延したブラック企業が台頭した。(顕在化した?)

これらを踏まえると、蟹工船を作っているようにしか見えない。
資本主義が行き過ぎれば、搾取する側と搾取される側となるだろう。
つまり、低賃金で長時間労働という蟹工船を作ることこそが資本主義の王道となる。(実際に何が王道なのかは知らない)
「資本主義を掲げているのだから、蟹工船を作って何が悪いんだ」ということになる。
「頑張って蟹工船を作っているんだ、そんな社会を目指しているんだ」となる。
資本主義にとっては、まさに胸を張るような功績である。

この筆者が何を訴えたいのか、私には分からない。
世間ではアベノミクスで就労者が増えたと言われているが、現状では蟹工船の乗組員が増えただけのように見える。
私が言いたいことは「蟹工船を造船するカニ政権はいらない」ということだけだ。

私の憶測だが、低賃金の問題は、サービス残業や名ばかり店長、偽装請負などの労働問題が放置されたことが原因のように思える。
だから、長時間労働による非効率が放置されたり、本来なら淘汰されるようなブラック企業が生き延びたのだろう。
健全な企業は、サービス残業が蔓延しているような企業に負けてしまう。
そうなれば、低賃金の長時間労働を強いる企業だけが生き残ることになる。結果として、低賃金の企業ばかりになる。
(私の勝手な想像なので、鵜呑みにしないでください)

蛇足。
詳しく知らないのだが、水道が民営化するという話しがある。
公益性の高い水道が、市場原理に馴染むとは、どうにも考えにくい。
民営化とは投資の対象になる。
投資とは何なのか。(私は詳しく知らない)
インフラのような公益性の高いものは、公共サービスとして維持する必要がある。つまり、リスクが無いことになる。競争原理が働き難くなる。
リスクが無いのに投資とはどういうことなのか。
インカムゲインが確実なら流動性も低いのではないか。
確実に投資のリターンが見込めるなら、税金や国債でも良いのではないか。
華族は憲法で否定されている。
リスクが無く、流動性が無く、半永久的にインカムゲインが得られるのなら、まるで華族のように見えてしまう。
公益性が高く、競争原理が働かないものは、果たして資本主義に則っているのだろうか。

保育園や介護は公共サービスなのに、市場原理に翻弄されている。
低賃金による労働者不足で、これらの公共サービスは消滅してしまうのだろうか。
むしろ消滅させるために、市場原理に晒しているのか。そんなことが頭をよぎる。
資本主義にとって、保育園や介護などの社会保障は不要ということだろうか。
(私の勝手な想像なので、鵜呑みにしないでください)

「素晴らしいムスカ君。 君は英雄だ。大変な功績だ。」(ラピュタ)


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