「労働生産性はなぜ低い。上層部が決断をしない」。まぁ、言っていることは分かるが、無理でしょ。
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日本の労働生産性はなぜ低い?生産性トップのドイツと比べ分かること「決断力が低い。特に上層部が決断をしない」
https://news.careerconnection.jp/?p=69619
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「4月から施行された働き方改革関連法案は労働時間短縮を目的とした施策が多いが、それだけでは労働生産性は上がらないと語った。」
「根本的には、(日本は)決断しない。特に上層部が決断をしないと何が起こるかというと、『会議をしよう』という話になる。会議をしても『このデータが足りないと決断できないから、これを調べてきてくれ』と言われて、資料を作り直してもう一度会議をする、みたいなことを繰り返していて、労働生産性が上がるはずがない」
「外資だと意思決定をしない人は評価されない。責任を取るリスクがあるけど、『意思決定をしないのはダメなリーダーだ』っていう文化が根づいているので、意思決定をしないと出世できない」
「日本では挑戦して失敗した人に厳しい。結果ではなく挑戦したことを評価する文化が浸透していくと、労働生産性の向上に繋がるかもしれない。
ネットでは「会議が仕事だと思ってる人、多いね」、「責任回避の日本人のメンタリティーを変えなければ経済後進国に陥りそう」と意味のない会議が多いと嘆く人、現状を憂いる人の声が寄せられた。」
無理でしょ?
言っていることが正しくても、それが実現できるとは限らない。
リーダーに意思決定させるなら、先に年功序列を破壊しなければならない。
(政治家の世襲も、同じような状況があると思うので、それも同時に問題視すべきだ)
日本は、上に行くほど、ぬるくなり、下に行くほど、きつくなると、どこかに書いてあった。
まずは、これを是正しなければならない。
それなのに、残業規制でグダグダと言っているし、同一労働同一賃金でもグダグダと言っているし、人手不足だから外国人労働者を増やすとか言っているのだから、気が遠くなるような話しだ。
それに輪をかけて、高度プロフェッショナル制度や、ホワイトカラーエグゼクティブ、裁量労働制の拡大などを押し進めようとしている。
ついでに、長時間労働で低賃金の労働環境や、偽装請負や、非正規労働者の使い捨てなど、人を安く使うことしか考えていないように思える。
本当に労働生産性を高めたいなら、低賃金労働を撲滅するぐらいの気概がなければ無理だろう。
毎年、昇給する(定期昇給)という幻想を広めるのも止めたほうがいい。
春闘とか見ても、シラケるだけだ。しかも官製春闘とか、ギャグか。一部のエリートのための仕組みに見える。
年功序列も定期昇給も属人主義が根底にあると思う。仕事ではなく人材に着目する。
仕事に着目すれば、その人材がリーダーに相応しいか判断しなければならない。
しかし、人材に着目すると、その人材にできる仕事は何かという話しになってしまう。その人材の能力に仕事が左右されてしまう。
もしくは、人材に着目しているため、声の大きい人に左右されるかもしれない。
政府がやることは、官製春闘ではなく、人を使い捨てにさせない制度設計だ。それは、経営者にとって困難なことを要求することになる。
しかし、結果として、有能な経営者が生き残り、無能な経営者が脱落していく。つまり意思決定できるリーダーが誕生することになる。
ついでに書くと、これは労働者にとっても困難を要求することになるが、長期的には社会に活気がでてくると思う。
(´・ω・`)ショボーン
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