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2019年9月28日 (土)

「最低賃金の引き上げ「実態に注目を」」。また、釣られて見てしまった。

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【日本の議論】最低賃金の引き上げ「先進国並みに」「実態に注目を」
https://www.sankei.com/economy/news/190922/ecn1909220002-n1.html
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最低賃金の記事があったので、また釣られて見てしまった。

--イギリスは最低賃金引き上げの好例として挙げられる
「最低賃金、生産性ともに見かけ上の数字は改善されたが、地方の企業はその最低賃金では人が雇えなくなり、ロンドンに賃金の高い企業が集中した。その結果、都市と地方の格差が広がり、地方の労働者階級の不満が爆発、ブレグジット(英国の欧州連合離脱)の引き金になっている。イギリス、フランスなどは数字上は最低賃金も生産性も日本より高いが、日本より格差が開き、物価高で生活苦に悩む人が増えているのが現実だ」

ブレグジットの引き金?
ここが気になった。

一般的にブレグジットは、移民の流入に対する反感とイギリスの権利を主張したい人達の影響が大きいと言われていた。。。と思う。
都市部では残留派が多く、地方では離脱派が多かったと思う。
地方に不満が溜まっていたように思えるが、それが最低賃金による影響なのか、ネットを調べたが分からなかった。
調べても簡単に見つからないということは、あまり周知されていない情報なのだろうか。
地方の労働者が都市部に集まっているという話しはあった。
う~ん、よく分からない。

地方の企業が人を雇えなくなることと、ロンドンの企業が高い賃金であることの、因果関係がよく分からない。
都市部の企業は、もともと利益率が高いため賃金を高くできる。。。と思う。
地方は、利益率が低いため、そもそも都市部との潜在的な格差がある。。。ように思える。
あくまで想像だが、最低賃金によって格差が拡大したわけではなく、もともと都市部と地方では構造的に格差が発生するのではないか。
日本でも同じだと思う。地方が疲弊して、都市部が発展している。結果として都市部に人や資産が集まっている。
う~ん、何となく、このほうが辻褄が合うような気がする。
まぁ、実際のところは、どうなのか分からない。

--今、政府がすべきことは
「最低賃金を上げることで生産性の低い企業は淘汰されていくが、そこに勤める人の多くはスキル(技能)に乏しく、簡単には再就職できない。結局、仕事を失うのは低スキルの人たち。そうした人たちを再教育し、社会に戻すシステムを早急に整備しなければならない。また、何より大切なのは学校教育。未来の国力のためには教育の底上げが必要だ。政府は目先の数字にとらわれず、長期の視点を持って実態に即した政策を実施してほしい」

再教育することは良いことだと思う。
但し、低賃金労働者が維持もしくは拡大されることには反対だ。
例えば、教育システムの構築が先だと言われたら、私は反対する。
低賃金労働者に依存した企業や社会が健全だとは思わないからだ。

低賃金労働者が増えれば、能力的には中流階層の労働者も、低賃金労働者に落とされる可能性がある。
中流階層が、分厚いことに意味がある。
もしも、低賃金労働者の層が分厚ければ、福祉的な救済は不可能だろう。
社会問題となり、肥大化する。そして、いずれ破裂するだろう。

低賃金労働者を増やすなら、福祉の予算を、今の10倍や100倍にしてほしい。

--6月に発表された「骨太の方針」では、全国一律1千円となる賃上げが提起されている
「地方と東京では200円ぐらい違うが、地方で若者に働いてもらうためにも、地方の賃金を東京の賃金に近づける方向性は間違っていない。最低賃金の引き上げは、パート労働者を中心とした賃金が底上げされることによる消費拡大も期待でき、地方経済の活性化につながる」

全国一律って、本当に大丈夫なのか?
益々、都市部に集中する気がする。
全国一律に反対しているわけではない。もっと工夫が必要だと思っている。

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最低賃金に関する最近の論調に対する見解について(商工会議所)
https://www.jcci.or.jp/recommend/request/2019/0709140000.html
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ネットを調べているときに、目についたので、ついでに感想です。

深刻な人手不足の中、企業が生産性向上ため取組を実施していくことは可欠である。ただし、中小企業数は市場メカニズムや後継者難などにより7年間( 2009 年→ 2016 年)で 63 万者 (421万者→358万者)、直近2年間( 2014 年→ 2016 年)では 23 万者(381 万者→ 358 万者)も 減少し、既に新陳代謝が進んでいるとう点留意なければならない。

これは新陳代謝と言わないのでは?
生物学的(?)な新陳代謝と言われれば、その通りかもしれないが、比喩的表現で用いた場合は違う気がする。
まるで、古い細胞がぐるぐると入れ替わっているようにしか見えない。

日本全体の生産性が低いは、人口減少下において、生産性の低中小企業を温存していることが要因である。したがって、廃業もしくは合併・統合により中小企業の数を減らすことが、日本全体の生産性向上につなる。そのために、最低賃金を大幅に引上げるべきである。

邪推だが、これについては考えていることが2つある。
ひとつは、もしも中小企業が減れば、大企業ばかりになって投資家が投資しやすい環境になるのではないかということ。
もうひとつは、逆に中小零細企業が維持さると、経営者が多いことになるのだが、それは経団連や経団連が支持する政党の支持基盤になるのではないかということ。
まぁ、庶民からすれば、どちらに転んでも、ブ~たれるしかないことだ。

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「最低賃金引き上げ=中小企業倒産」の図式が神話に過ぎない理由
https://diamond.jp/articles/-/215738
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もうひとつ、最低賃金の記事があったので、感想です。

「この20年間、最低賃金を引き上げ続けてきたイギリスでは、政府が大学に依頼して、賃金引き上げの影響を詳しく分析をしています。具体的には、最低賃金もしくはそれに近い賃金で雇用している割合の高い企業を対象にして、最低賃金を引き上げる前と、後の決算書を継続的に分析しているのです。そこで判明しているのは、もっとも影響を受けた企業群でも廃業率が上昇することはなく、単価を引き上げることもあまりなく、雇用を減らすこともなかったということです。そしてここがきわめて大事なポイントですが、経営の工夫と社員のモチベーション向上によって、労働生産性が上がったことが確認されているのです」(P.193)
要するに、「最低賃金を引き上げたら倒産が増加して不況になる」というこの手の議論で必ず出てくる言説は、科学的根拠のないデマだというのだ。

えっ? 企業が倒産しないの?

えっ?

えっ?

もしかして、ブラック企業も倒産しないの? えっ?

ブラック企業が淘汰されることを期待しているのだが。。。

(; ̄ー ̄)...ン?


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