「懲役6年、長男を殺した元農水次官」。気持ち悪い。
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「子供なんて思い通りに育たないよ」 懲役6年、長男を殺した元農水次官が昨年の忘年会で語っていたこと
https://bunshun.jp/articles/-/20023
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背景に長男持病、家庭内暴力 被告「相談すべきだった」 元農水次官公判
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019121600918&g=soc
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ひどい事件だったとは思う。
ネットを見ていると、情状酌量や執行猶予などを言っている人達がいる。
また、親の責任を果たしたとか、家族の状況を考えると同情するなどと言っている人達もいる。
私も同情はする。しかし、子殺しは駄目だと思う。
なぜ外部の人達に相談しなかったのかという意見がある。私もそう思う。
結局は、自分で抱え込んで自滅しただけだと思う。
自己責任論を振りまいているようで気持ち悪い。
しかしながら、私自身にそのような経験が無いので「考えが甘いんだよ」と指摘されたら、言い返せない。
それでも、思うことをつらつらと書きたい。
例えば、老々介護が息詰まり、家族を殺して無理心中する人がいる。
それを見て、ほとんどの人は、なぜ外部に助けを求めなかったのかと言うだろう。
他人に迷惑を掛けないように、自分達で後始末したとは誰も思わないだろう。
例えば、高齢ドライバーが、交通事故で他人を巻き込む事件が多い。
運転は駄目だと説得しても、頑固として乗り続ける場合に、家族はその高齢ドライバーを殺害するのだろうか。
ほとんどの人は、もしかしたら交通事故を起こすかもしれないが、そこまで真剣に考えないのではないか。
この事件で殺された長男も、もしかしたら他人に危害を加えるかもしれないし、他人を殺害するかもしれない。
それでも、直前で思い止まるかもしれない。
どのように長男が考えていたのか、死んでしまったので、もう誰にも分からない。
ネットを見ていたら、親から日常的に暴力を受けていた人の書き込みがあった。
それを見ると、結局は行政に相談しても何も解決しないようなことが書かれていた。
そして、暴力を受けていた家族の心情など分かりはしないとあった。
たしかに、私にはどれほどの恐怖や憎悪があったのか分からない。
しかし、何年も前から、児童虐待のニュースは流れているし、DV(ドメスティックバイオレンス)についても、世間の周知が進んでいる。
もしも、家庭内暴力が起きているのなら、DV事件として、当事者を引き離すべきだと思う。
それでも、解決しないのなら、マスメディアが児童虐待やDVを報道している意味がない。
ちなみに児童虐待の場合は、児童自身が周りにシグナルを送ることが難しいと思うので、周りの大人が察するしかないと思う。
この事件を見ていると、何となく昭和を感じさせられる。
自分達で、何とかしようと頑張ったのだろう。
あくまで憶測だが、昔の村社会では、他人のプライバシーにどんどん入ってくる人がいたのかもしれない。
そして、些細なことでも、村中に伝わったのかもしれない。
そんな状況なら、自分だけで抱え込むような状況にならなかったのかもしれない。
昭和の時代だったら、こんな事件にならなかったのかもしれない。
出来るかぎり頑張って、これ以上やると潰れてしまうと感じたら、自分では解決できないと、バンザイして諦めたほうがいい。
平成を生きた者なら、いくら頑張ってもブラック企業では報われないことが分かっているはずだから、そこまで頑張らないと思う。
すぐにバンザイするだろう。
私は、元次官が、なりふりかまわず、まわりを巻き込めば良かったのではないかと思う。
長男を殺す覚悟は持てても、その覚悟は持てなかったのだろうか。
元次官と言えば、政府の一員である。
今の政府を見ていると、本来やるべきことをやる覚悟が無いように見える。
やるべきことと言っても、社会保障費を削ることではない。それは長男を殺すことと同義になってしまう。間違ったほうの覚悟である。
この事件を見ていて、元次官の覚悟の無さが、まるで政府の覚悟の無さのように見えた。。。まぁ、そこまで言うと、邪推が過ぎるのかもしれないが。。。
(憶測で書いていることが多いので、鵜呑みしないでください)
「心臓を捧げよ!」(進撃の巨人)
(*´ω`*)モキュ