「日本社会のしくみ」。なるほど、なるほど。
ここ数年は書籍を読んでいなかったのだが、久しぶりに読んだ書籍が面白かったので、すこし感想です。
「日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学」
著者:小熊英二 発行:2019年7月
ページ数が多いけど、雇用のことが分かるかな位の、軽い気持ちで読み始めました。
途中で、戦前戦後の雇用について出てきて、眠くなるのだが、最後まで読むと「なるほど雇用についての歴史的な経緯が分かった」となる。
もちろん、大きな流れが書かれているんだけなので、細部については分からないこともある。
例えば、1960年代に日本型雇用が成立したとあるのだが、終戦は1945年だ。
そうすると、およそ20年位で、終身雇用・年功序列・企業別労働組合が出来たことになる。
現役期間を40年と考えると、成立までの期間が短くて、さすがに無理がでるだろうと思ってしまった。
う~ん?
また、この書籍を読み終わった後に、解雇規制の緩和(所謂、解雇の金銭解決)を考えると、どうにも腑に落ちない。
終身雇用・年功序列とトレードオフになっている滅私奉公についてだ。
解雇規制の緩和が実現すれば、終身雇用が崩れる。そして、併せて年功序列(所謂、勤続年数による昇給)が崩れる。
トレードオフになっていない。
う~ん?
「体は剣で出来ている。
血潮は鉄で、心は硝子。
幾度の戦場を越えて不敗。
ただ一度の敗走もなく。
ただ一度の勝利もなし。
担い手はここにひとり剣の丘で鉄を鍛つ。
ならば、我が生涯に意味は要ず。
この体は、無限の剣で出来ていた。」(fate)
(*´ω`*)モキュ
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