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2020年10月11日 (日)

「スガノミクスでも絶対に「経済成長」は起きない」。ふむ、如何ともし難い。

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スガノミクスでも絶対に「経済成長」は起きない
そもそも「経済成長」って何のことなのだろうか
https://toyokeizai.net/articles/-/379099
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最近、友人から携帯料金を下げる政策について、どう思うか質問された。
私は、関心が無いと答え、更に、効果が無いのではないかと答えた。
そして、どうすればいいか聞かれたが、答えが出なかった。
う~ん。考えよう。
(※.私も友人も、どこにでもいる平凡な日本人です。むしろ平凡以下の日本人です)

実は「アベノミクスは大成功だった」と評価する人たちも、「第3の矢」である成長戦略については「達成できなかった」とほぼ全員が認めている。だが、楽観的な彼らはスガノミクスの規制緩和に期待し、「これでイノベーション(技術革新)が起き、経済成長が起きる」と期待している。

 絶対にない。また、経済成長は決して起きない。

なぜか。それは経済成長とは、バブルのことだったからである。「『3つのバブル』が崩壊する瞬間が近づいている」でも書いたが、世界のバブルはこれから崩壊する。それが2つのバブルの崩壊か、3つなのかはわからない。だが今後は経済成長(そして経済成長と人々が勘違いしていたもの)は絶対に起きないのである。

面白い記事だと思った。よく分かる。

イノベーションを提唱したのは、20世紀初頭から中盤にかけて大活躍した経済学者のヨーゼフ・シュンペーターということになっている。雑に言えば、彼は有名な「創造的破壊」によって、既存の大企業などの既得権益となっている産業構造を壊し、独占力を壊し、そこに企業家(起業家ではない)が参入し、「新結合」(すでにあるものの新しい組み合わせ)で新しい産業構造を作りこれが経済発展をもたらす、と主張した。現代では、これを勝手にイノベーションと呼んでおり、これが経済成長をもたらすことになっている。

確かにシュンペーターは、正しい。だがその威を借りて、イノベーションや起業家を礼賛している現代の人々は間違っている。なぜなら、現在起きているイノベーションのほとんどは、産業構造を破壊し、新しい価値を人々にもたらしているのではないからだ。いわば企業覇権の交代を目指し、新しい独占構造を作り上げ「利益」(経済学的には独占的利潤、余剰利潤、レント、正当な利潤を超えた利潤のこと)を貪ろうとしているのである。響きのよい言葉のように聞こえるが「プラットフォームビジネス」などはすべてそうだし、ITの覇者のほとんどはこれだ。

なるほどなぁ~と思う。
素人である私の考えは以下のようである。

イノベーションが起きるときは、ブレイクスルーが起きていると思う。
逆に政府が実施している規制緩和は、ブレイクスルーという前提が無いと思っている。
ブレイクスルーが無いのに規制緩和しているから、その産業で問題が発生するのだと思う。
例えば、高速バス事故がそうだと思う。

イノベーションとは、起こるべくして起きると思っている。
しかし、政府の規制緩和は、一部の人の意見をもとに実施しているため、恣意的な行為に見える。
ブレイクスルーという前提が無いのに、恣意的に規制緩和が推し進められていると思っている。
(もちろん、良い意味での規制緩和があるので、すべての規制緩和を否定しない。あくまで、恣意的な規制緩和には問題があるということ)

ブレイクスルーとは何か。
例えば、写真のフィルムが、デジカメによって、需要が無くなると言われていた。実際に、フィルムが不要になったのだが、その当時のフィルム会社の社員は、信じていなかったという話しがある。
つまり、ブレイクスルーによって写真のフィルムに対する状況が変わったわけだ。
カメラの利用者にとっては、デジカメにより利便性が高くなったので、良かったことになる。

派遣労働の規制緩和は、どうだっただろうか。
ブレイクスルーが無いのに、経済界の要望によって規制緩和が進んだ。その結果が、現状の日本である。
部分最適化を実施して、全体最適化を疎かにした。視野狭窄である。技術革新が無いのに、実施したため、社会問題になっただけである。

経済政策を考えるときの、ひとつの考え方として、ブレイクスルーがあると思う。

トヨタが何年も前から、将来に対する危機感を言っている。
最初は、よく分からなかったが、欧州が、電気自動車への移行を進めている。ガソリン車から電気自動車へのシフト(代替手段)が進むのだろう。
これは写真のフィルムが無くなるのと同じような現象だと思う。だから、トヨタが危機感を持っているのだろう。
電気自動車のブレイクスルーが整ったのだろう。
しかし、悲しいかな水素自動車へのブレイクスルーは、まだ整っていないように思える。仮に技術的な問題をクリアしていたとしても、アーリーアダプターからアーリーマジョリティに移行するとは思えない。
本来なら、政府は、自動車業界に対して、イニシアチブを取れるように、電気自動車においてイノベーションが起きるように支えるべきだ。しかし、どうにもエコカー減税とか訳分からないことを言っている。トヨタが孤軍奮闘を強いられるのも分かる気がする。
電気自動車へのブレイクスルーは起きるべきして起こるだろうから、それに抗っても仕方がないと思う。電気自動車のブレイクスルーに対して、どれだけのイノベーションを起こせるかが、イニシアチブを取るための鍵になるのではないか。(もちろん、私などには具体的なアイデアは分かりません)

過去を振り返ると、コモディティ化が起きて、白物家電が凋落した。このコモディティ化もブレイクスルーと見做すことができると思う。このような代替手段によって、ブレイクスルーが起きるときが、ターニングポイントだと思う。
テレビ業界は、斜陽産業と言われている。これも代替手段によって、別の何かに置き換わろうとしている。
また、スマホや電子書籍によって、書店が減ってきている。
ブレイクスルーによって、産業がシフトするのは仕方がないが、何もしなければ、写真のフィルムのように消えていくだけだ。ただ変わるのではなく、経済政策によって、どう変わるかが問われているのではないか。

まず考えるのは、斜陽産業を、どうするか考えるべきだろう。
その中に、マスメディアと政治があると思っている。
現状の政治を見ていると、凋落の一途のように思う。なぜなら、日本が沈んでいるからだ、日本が沈むこと自体が、政治の凋落を表している。
例えば、総論は賛成なのに、各論になると反対ばかりになるという状況をよく見かける。取り敢えず、政権は任せるが、各論になると色々な思惑や信用が無いことから反対ばかりの状況になっているのではないか。
政治とマスメディアは、変わるためのブレイクスルーが整っていると思う。変わらなければ、写真のフィルムと同じように日本が消えるだけである。

菅政権が、行政改革を訴えている。現状の行政は、斜陽産業だろうか。私には、そうは思えない。
もちろん、IT化の遅れはあると思う。しかし、行政のIT化を進めるための、ブレイクスルーは揃っていないと思う。だから、実施するとしても時間がかかるだろう。
現状の行政改革は、恣意的な規制緩和と同類だと思う。そうだとすれば、結果は派遣労働と同じように、焼け野原になるのではないか。
今、婚姻届からハンコを無くすというニュースが流れていた。しかし、重要なのはハンコを無くすことではなくIT化ではないのか。
また、人生のなかで、婚姻届をどれだけ使うのか。頻度を考えれば、優先すべき事項ではないだろう。
どうにも昭和のおっさんの発想に思える。ITとはインフォメーションテクノロジーである。つまり情報技術だ。どうにも抽象的な情報よりも、物体的なイメージで捉えている節がある。
ついでに書くと、行政のIT化の名のもとに、どさくさ紛れで行政改革を断行しているのには、呆れ果てる。

素人ながらに私は、自動車産業、マスメディア、電子書籍、電子通貨、セキュリティ、エネルギー産業、政治へのテコ入れが重要だと思う。

問題は、ブレイクスルーが起きて、産業が変わるときに、従前のビジネスモデルが通用しなくなることだ。
ビジネスモデルが変われば、利益率も変わる。しかし、日本には、年功序列と終身雇用がある。
年功序列と終身雇用があるため、従前のビジネスモデルに固執しなければならない。なぜなら、利益を確保できなくなるからだ。
日本型雇用は、型に嵌まれば強いと思うが、変化には鈍重である。そして、滅私奉公を前提とした雇用システムだから、これを変えるには、それなりの時間を要する。だから、日本は既存のビジネスモデルに固執して、手遅れになっているのだろう。

私は、社会民主主義に近づけば良いと思っているのだが、ネットを見ていると資本主義を信奉している人達が多い。
技術革新がなく、パラダイム・シフトもないのに、規制緩和という名のもとに、特定の産業が狙われる。そこに市場原理はあるのか。
市場原理を考えれば、斜陽産業やブレイクスルーが起きるであろう産業をターゲットにするべきだろう。
資本主義を信奉している人達は、市場原理を無視したような規制緩和を、どう考えているのだろうか。

繰り返して書くが、日本の凋落を招いている政治は、斜陽産業と言うのに等しい。そんな政治に対して、テコ入れするのは、どの規制緩和の政策よりも優先度が高いはずだ。

(素人が、憶測で書いているだけなので、鵜呑みにしないでください。また、文章のまとまりが無く、カタカナが多いのは、素人だからです。そして、こんな面倒なブログはもう書かない)

「俺がガンダムだ」(ダンダムOO)

(*´ω`*)モキュ

 

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