「自民・伊吹氏、自助できるのに「自称弱者」次々出ると…」。是非とも、もっと考えてほしい。
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自民・伊吹氏、自助できるのに「自称弱者」次々出ると…
https://www.asahi.com/articles/ASNBY66MYNBYUTFK01P.html
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ネットを見ていたら、気になったので感想です。
「(菅義偉首相が掲げる「自助・共助・公助」に関し)うまくいかなかったやつは、みんな自己責任じゃないかという論調は全く違う。自助は、できる限りのことを自分でやる。政治はその意思を持っている人たちができる限りやれるような平等な条件をつくる。これが本来の保守主義、自由主義政党の理念。そこで、うまくいかない人についてはみんなで助け合っていこうというのが共助だ。」
「自助ができるのに私は自助が出来ませんという「自称弱者」が次々出てきて、自助をしている人の果実をかすめとっていくと社会は成り立たなくなる。」
この記事だけでは、全体の発言が見えないので、本当のところは分からない。それを踏まえた上で、この記事を鵜呑みにした感想です。
公助について触れていないのは、何でだろう。
「政治は(中略)平等な条件をつくる」とあるが、それなら国民負担の平等をまずは説明してほしい。どうにも、日本の国民負担は、累進性とは思えない。
高所得者が、支払える能力があるにも関わらず、社会インフラや社会経済に乗っかることは、フリーライダーなのではないか。(年収800万円とか1000万円の人のことを指しているのではない)
日本は外国と比べると、相対的貧困率が高いと言われている。自助を強調するなら、それがネックとなるが、どのようにその点を解決するのか、まずは説明してほしい。生活保護の捕捉率が低いことに関しても同様である。
国民の年収がどんどん下がっているようだが、政治の失敗を、国民の自助で誤魔化そうとしているように見えるのだが、まずはそのことの説明をしてほしい。これは少子化問題も同様だと思う。
ブラック企業問題で、うつになった人もいると思う。ブラック企業問題を放置していたのに、今更、自助と言われても困る。その点に関して、どのように考えているのか、まずは説明してほしい。
「自助をしている人の果実をかすめとっていく 」とあるが、例えば、運送業が規制緩和によって労働環境が悪くなり、成り手が減っていることについては、どう思っているのか、まずは説明してほしい。自助する環境を作るのが政治の役割ではないのか、それとも壊すのが政治の役割なのか。
このように政治の怠慢が色々と思い浮かぶのだが、これを踏まえると、政治こそが自助をしている人の果実をかすめとっているとの考えになるのだが、その点についての意見を聞きたい。
(*´ω`*)モキュ
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