「電通「正社員の個人事業主化」の狙い 新会社設立し10年契約のバックアップも」。起業支援なのか。
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電通「正社員の個人事業主化」の狙い 新会社設立し10年契約のバックアップも
https://news.careerconnection.jp/?p=104963
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目についたので、少し感想です。
「電通で来年1月から、正社員の一部が早期退職し、個人事業主として働き始めることが分かった。同社は2020年11月、新会社「ニューホライズンコレクティブ合同会社」(以下、NH社)を設立。新たに個人事業主になった後は、NH社との間に10年間の業務委託契約を結び、兼業や起業をしながら働くことが可能になる。」
「NH社は、電通の社員が個人事業主として独立し、その事業が軌道に乗るまでの10年間を支援する役割を担う。このため、契約期間は10年だが、事業が軌道に乗って自立の目処が立った場合などは、個人事業主側から契約の解除を申し出ることも可能だ。反対に、契約期間10年が終わった場合に正社員として復職できる仕組みはないという。」
記事を見た限りでは、起業支援にしか見えない。
追い出し部屋に似ているが、本人の意思で選ぶと書かれているので、追い出し部屋とは言えない。
好意的に読めば、独立したい人の支援に見える。
逆に独立する気がない人は、この仕組みに近づかないと思う。下手を打って巻き込まれたら嫌だろう。
これが本人の意思ではなく半ば強制なら、体のいいリストラになるが、本当のところは現時点では分からない。
仮に体のいいリストラなら、電通とは別会社にしている点と、会社の名前に電通のロゴが含まれていない点が、トラブルになることを見越した伏線のようにも思える。
その他に気になるのは、従業員と請負いは違うという点だ。
請負いなのに、実体として従業員と同じ働き方を求められるのなら、それは偽装請負となる。
電通は、従業員と個人事業主の働き方の違いを説明しているのだろうか。今のところ、そのような説明を見ていないのでモヤモヤする。う~ん。
(*´ω`*)モキュ
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