「バイデン政権発足 米国の再建がかかる 」。多様性のない民主主義は、権威主義に劣るのでは?
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バイデン政権発足 米国の再建がかかる
https://www.tokyo-np.co.jp/article/81335
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「失業者が急増する一方で、米シンクタンクの政策研究所によると、保有資産が十億ドルを超える大富豪六百五十一人の資産総額は、コロナ禍でも一兆ドル(約百四兆円)増えた。実体経済と乖離(かいり)した株高の恩恵である。
こうした不公正への人々の怒りは、トランプ政治の原動力にもなった。バイデン政権は社会融和を図るためにも、この現状に鋭く切り込んでいく必要がある。」
「ヒスパニックや黒人は在宅勤務が不可能なファストフード店の店員など対面のサービス業、清掃などの現業部門で働く人が多いこと、人口過密な地域に住んでいることなどが理由で感染の危険が高まる。貧困が理由で医療保険に加入していない人も多い。」
トランプ氏が大統領になったのは、ラストベルトの人達から支持されたからである。
そして、今回の選挙で、トランプ氏は負けたが、それでも国民の半分の支持を得ている。
他にも同じようなことが書いてある記事があった。(有料記事だったため、リンクは貼らない)
つまり、グローバル化とエリート層による格差問題だ。
これって、ルサンチマンだろ?
「バイデン氏は就任演説で「国民を団結させ、国を団結させることに全霊を注ぐ」と表明すると同時に、コロナ禍をはじめとした危機乗り切りのため国民に結束を呼び掛けた。」
「バイデン氏が誇ったように「民主主義は勝った」が、危うかった。トランプ支持者による連邦議会襲撃事件は、米民主主義体制の劣化を世界に印象付けた。」
団結を訴えることや民主主義が勝ったと言うのはいいが、格差問題を考えると何も解決していないと思う。そして、格差問題を避けて団結できるとは思えない。
前に見た記事で、権威主義は強権を行使するため迅速に実行できるが、民主主義は問題があったときに改善できるため、長期的には民主主義のほうが勝るとあった。
確かにその通りだと思う。
加えて言えば、権威主義ではトップの能力で全てが左右されて、トップ以上のものが存在できないと思っている。逆に、民主主義では市民の中から一番良いものが選ばれるため総合的には民主主義のほうが強いと思っている。そして、権威主義は国力の蓄えを燃料として燃やすことによって強権を発動できると思っている。そのため、長期的には燃料が枯渇して倒れるか、燃料を補うため外部への略奪行為に発展すると思っている。
さて、民主主義とは何だろうか。要素のひとつとして多様性があると思う。多様性があるためイノベーションが起こり、権威主義よりも早く社会が発展する可能性がある。
しかし、格差問題が大きくなるほど多様性が失われていく。格差が大きくなり貧困層が増えれば、日々の生活に追われて団結する余裕は無くなる。むしろ、ルサンチマンが増えて分断が進むだろう。
そして、多様性が無いということは問題があっても改善が進まないため、権威主義に劣る場合が発生する。多様性が無いということは、権威主義のトップと、民主主義のエリート層だけの対立となり、そこに市民は存在しない。つまり、西側ではなく東側が勝つことも有り得るということ。
よく言われることに、ポピュリズムが台頭していると云うものがあるが、これは格差問題やルサンチマンを誤魔化すものなのかなと、私は疑っている。
また、保守とリベラルの対立も、格差問題の誤魔化に使っているのかなと、私は疑っている。
富裕層にとって都合が悪いときは、ポピュリズムが台頭しているとか、社会が分断しているとか言って団結を強調し、逆に富裕層にとって都合が良いときは、規制緩和や自助努力の言葉が舞っているように思える。
まぁ、実際のところは分からないが、とにかく富裕層に都合が良いことばかりでは、いずれ多様性のない民主主義になり、権威主義に負ける日も来るのだろう。
(憶測で書いているところが多いので、鵜呑みにしないで下さい)
(*´ω`*)モキュ
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