「こんなに「日本企業がケチになった」根本的な原因」。なにか引っかかる。
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こんなに「日本企業がケチになった」根本的な原因
https://toyokeizai.net/articles/-/428229
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今回の記事は、しっくり感が無いような。。。
まぁ、時間が無いので少しだけ感想です。
最初に書いておくが、私は、この記事に賛同しない。
この記事の言うとおり、PGSを増やした場合に、誰が一番に得をするのか。
労働分配率や最低賃金について述べているので、庶民に配慮していることが窺えるが、しかしながら、投資を拡大することにより、投資家の利益が最大化するように見えてしまう。
ジミンガーであり、ネオリベガーであり、フユウソウガーであるため、どうしても脊髄反射してしまう。
投資先が無ければ、投資家は存在しえない。投資のリターンが大きくなければ、投資家は存在しえない。
「イノベーションの結果生まれた商品は、人口が減っても、普及率がピークアウトするまでは売上の増加が期待できます。ですから、日本企業の設備投資を増やすには、イノベーション投資を増やす政策が最も筋がいいと考えられます。」
これは分かる。
「ECBの論文の指摘どおり、財政の厳しいイタリアやスペインのように日本も生産的支出(PGS)を減らしてきたので、企業の設備投資に悪影響を及ぼしていることは間違いありません。」
「総括すると、日本経済の衰退の原因は、企業の緊縮戦略にあります。そして日本企業が緊縮戦略をとる主因は、以下の4つです。
(1)人口減少と高齢化
(2)政府の生産的支出の減少
(3)中小企業の経営者の高齢化問題
(4)中小企業の後継者不足の放置」
中小企業の設備投資に問題があるような話しなのに、なぜ政府のPGSの話しになるのか。
そもそもイノベーション投資で儲かるなら、はじめから投資家が投資しているだろう。
どうにも、実感なき好景気の再来を予感させる。
何でもかんでも投資家が悪いとは思わないが、どうにも違和感がある。
社会を発展させるために、投資は推進剤として有効だと思う。しかし現状は、マネーゲームと言われるとおり、推進剤としては機能していないように思える。
社会にとって重要なのは、推進剤として機能することだが、現状では発展を妨げているようにしか見えない。
例えば、公共工事は重要であるが、タヌキしか走らない道路がクローズアップされて批判された。社会のために機能していない物は、批判を浴びるだけだ。
つまり公共事業として求められていた結果を示さないで、タヌキしか走らない道路を作ったことにより、公共工事は自分の首を絞めた形となった。
一度貼られたレッテルは容易には覆らないだろう。現状の投資は、これと同じで、社会に貢献しているようには見えず、むしろ妨げているように見える。
社会のために機能していない物は、いらない。
よくiDeCo(個人型確定拠出年金)が勧められている。
これは年金と投資を併せ持ったサービスの一種であるが、これが投資だとしたら、政府は、国民に対して何をさせたいのだろうか。
投資することにより老後資金が増えるという話しではなく、その投資がどのように社会の発展に寄与するのか説明するべきだろう。
政府は、日本を発展させる気が、本当にあるのか?
デジタル庁や脱炭素化を見ていると、威勢はいいのだが、どうにも日本が発展する気がしない。
むしろ、今までと同様に、株価だけが注目される気がする。
マネーゲームが存在する限り、「株価=社会の発展」とはならないだろう。
すくなくとも政府は、無理矢理に投資先を作るべきではない。投資先が無いのなら放っておけばいい。
(当てずっぽうなので、鵜呑みにしないで下さい)
(なんか、色々考えていたら、結局時間がかかってしまった)
|ω·`)