「核燃料サイクル事業が止められない事情」。なるほど面白い。
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河野太郎氏が言及した原発問題「パンドラの箱」 核燃料サイクル事業が止められない事情
https://blogos.com/article/561176/
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「「核燃サイクル」とは、原子力発電で使い終えた燃料(使用済み燃料)から再利用可能なプルトニウムやウランを取り出して(再処理)、「MOX燃料」に加工し、もう一度発電に利用すること(軽水炉サイクル/プルサーマル)で「①資源の有効利用 ②高レベル放射性廃棄物の減量 ③高レベル放射性廃棄物の放射能レベルの低下」を目指すもの。」
「使用済み核燃料をそのまま直接処分するとなると、放射能が時間を経て天然のウラン鉱石の毒性まで減衰する期間は概ね10万年になる。これが軽水炉サイクルで再利用すると1万年(約8000年程度)、今は目処が立っていない高速炉サイクルで利用すると300年になる。実際に保管場所を確保するには減衰期の10倍の地層安定性が求められるため、直接処分で100万年、軽水炉サイクルで10万年、高速炉サイクルで3000年程度の地層の安定性が求められる。」
へぇ~。
岸田候補が言っていた300年の意味が分かった。
なるほど面白い。
「河野太郎議員が核燃サイクルへの反対論を唱えるのは昔からのことで例えば本人のブログでは、コスト高、核不拡散、供給安定性、環境負荷、耐震性、稼働の実現可能性、将来的な技術展望などの問題を列挙して核燃サイクルへの疑問を呈している。こうした指摘は私も半ば同意するところで、実際かつては私も核燃サイクル反対派だったのだが、その後色々な思考の過程を経て「核燃サイクルは堅持せざるを得ない」と立場を変えた経緯がある。」
私は、原発には反対だ。それは一般的に言われるように、放射能が怖いことと、高レベル核廃棄物の問題があるからだ。
それでも、高レベル核廃棄物を減量や放射能レベルの低下ができるのなら、それに越したことはないと思う。
越したことはないのだが、原発関連に税金が投入されることには疑問を感じる。どうにも外部不経済に見える。
そう考えると電力会社の株主配当って何なんだろうか。
原発は民間企業が担っているが、荷が重い気がする。
さて、原発には反対だが、どうするのかと問われても、言葉が出ない。
グリーンエネルギーも発展途上であるため、現状では、答えがないと思う。
結局は、原発を進めても問題があり、原発を止めても問題があるのだろう。
すこし疑問に感じるのが、原発を維持したときに、これらの諸問題があるため、国民のモチベーションは上がらない気がする。
例えば、一般的な会社なら、経営者がビジョンを掲げて、社員一丸となって突き進むということもあるだろう。
しかし、現状の原発関連では、それが出来ない気がする。
いくら原発推進だと言っても、国民のモチベーションが上がらなければ、国が良くなるとは思えない。
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動かせと言って原発を止める方法 古賀茂明
https://dot.asahi.com/wa/2021092500022.html?page=1
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「「原発はどうぞ動かしてください」というと議論を始める。その場は国会が望ましい。大手の電力会社の社長を呼んで国民の前で議論するのだ。」
「四つ目は核のゴミだ。原発のゴミも適切に処分できるんですよね、と社長に聞く。社長が頷いたら、「では、1カ月以内に最終処分までの計画を出してください」と言う。それは無理だというだろうから、では1年待つと言って、議論を終わる。」
う~ん。
「これで、全ての原発は動かなくなり、廃炉するしかなくなる。」
原発をやめるにしても時間がかかると、枝野さんが言っていた。
進むも地獄、退くも地獄。
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