「民主党政権の失敗から学んだことだ」。失敗から学ぶことは大事。その2
前回の続き。
成長と分配と言っているが、経済ではGDPが増えることを成長と言うらしい。
GDPとは国内総生産であるが、これを増やすには、生産性を上げるか、労働力を増やすことが、一般的らしい。
以前から言われているフレーズのように聞こえるが、日本の現状を考えると、どうにも庶民の暮らしは下降しているように見える。
さて、ネットを見ていたら、安部政権では賃金が上がっていたとあった。
しかし私は、賃金が上がったとしても、中央値が実は下がっているんじゃないかと疑問に思った。そんなわけで調べてみた。
厚生労働省に、賃金構造基本統計調査というものがある。
この中の賃金階級という資料に中央値みたいなのがあったので参照してみる。
中央値(千円)
計 男 女
令和02 267 296 229 管内閣
平成24 000 288 212 安倍内閣
平成21 000 289 207 鳩山内閣
平成13 000 307 203 小泉内閣
平成05 000 000 000 細川内閣
(000は載ってなかった箇所)
平均値(千円)
令和02 307
平成24 297
平成21 294
平成13 305
平成05 281
これを見ると、中央値は上がっているし、平均値も上がっている。
他には、国税庁の民間給与実態統計調査結果というものがある。
この中に給与階級別を見てみた。
令和01(千人)(令和02はまだ公開されていなかった)
200万円台の人数 7838(14%)
300万円台の人数 8907(16%)
400万円台の人数 7652(14%)
総人数 52551
平成24(千人)
200万円台の人数 7796(17%)
300万円台の人数 8186(18%)
400万円台の人数 6335(13%)
総人数 45556
平成21(千人)
200万円台の人数 7899(17%)
300万円台の人数 8149(18%)
400万円台の人数 6163(13%)
総人数 45056
平成15(千人)(平成15までしか資料がなかった)
200万円台の人数 7047(15%)
300万円台の人数 7830(17%)
400万円台の人数 6470(14%)
総人数 44661
安倍政権で、低所得者の割合が減っており、高所得者の割合が増えていた。
これはびっくり。
しかしながら、安倍政権では、実感なき好景気と言われた。そこが問題である。
普通に考えれば、給与の上昇が微々たるもので、それ以上に物価や税金、社会保険が上がっているのだから、不平不満はでるだろう。実質賃金は下がっていると言われている。そして、年収は韓国に負けている。
それにしても、安部政権で総人数が増えすぎじゃね?
前述したGDPを増やす(=成長)には労働者を増やす方法があるのだが、増えても庶民には何の恩恵も無いのだろうか。
それとも、単純に短時間労働者が増えただけなのだろうか。それとも外国人労働者が増えたのか。さっぱり分からない。
何にしても、少しばかり賃金が上がっても、庶民の不平不満は解消されないだろう。
最近、選挙の政策がバラマキと言われているが、これも同じように少しばかりバラマキされても、庶民の不平不満は解消されないと思う。そして、それで経済が良くなるとは思えない。だからといって、盛大にバラマキすればいいと言っているのではない。
賃金が上がることは大事だが、たぶんそれだけでは駄目なのだろう。
(もしも記述が間違っていたときは、ごめんなさい。内容を鵜呑みにしないでください)
|ω·`)
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