「なぜ欧米型雇用にシフトできない? 日本全体が「会社に依存する」現状」。会社に依存かぁ。
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なぜ欧米型雇用にシフトできない? 日本全体が「会社に依存する」現状
https://shuchi.php.co.jp/article/9398
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「多くの場合、人は年をとればとるほどに子どもの教育費や住宅費など、よりたくさんのお金が必要になる傾向があります。しかし、職務給が採用されている欧州社会では、年齢が上がっても職務(ポスト)が変わらなければ、給与が上昇していくことは基本的にはありません。
では、生活や子育てにかかるお金をいったいどうやって賄っているのかというと、政府が用意する「社会保障」がその役割を担っています。」
「もし会社だけが欧米の真似をしたら、日本になにが起こるのか?
もし社会が変わらないままに、日本企業が欧米企業と同じしくみを選んだら、大企業が一斉に舵を切ったら、いったいどんなことが起きるでしょうか。
家庭生活の保障が会社に依存している状態で年功賃金がなくなれば、1人のお父さんが妻や子どもを養っていくことはできなくなるため、家族をつくったり、子どもを育てたりすることができない人が増えていきます。」
書いてあることは正しいと思うし、現状の説明として分かり易いと思う。
但し、これは裏を返せば、就職氷河期世代は救えないという話しになる。ここで述べられている問題点が、就職氷河期世代の現状を、よく表した説明となっている。
また、年功序列という賃金上昇に関しては、大企業の話しだと捉えたほうがいい。大企業と中小零細企業では違う。
毎年の昇給額が千円という話しがある。22歳から65歳までの勤務年数は43年間だ。昇給額が千円なら65歳までの昇給額は4万3千円になる。これは海外のジョブ型と同じように、職務が変わらなければ給与が上がらないことと酷似している。
大企業に就職できる人なら問題ないが、毎年の昇給額が千円の会社にしか就職できない人は、このことをよく自覚したほうがいい。
まぁ、何にしても、状況説明をいくら聞いたところで、就職氷河期世代は救われないし、毎年の昇給額が千円の労働者も救われない。
なぜなら、記事にもあるとおり、日本社会は会社に依存しているからだ。
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