「竹中平蔵氏「歳出削減できるはず」」。いつか来た道。
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増税で防衛費増額に苦言 竹中平蔵氏「政府は普通の財政運営をやっていない」「歳出削減できるはず」
https://news.yahoo.co.jp/articles/79089e3dbe0f3a2a36fd6030b94971c50773b745
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「元防衛政務官の自民党・松川るい参議院議員は報告書について「書いてあった財源の確保の1位は歳出削減だ」と補足。」
いつか来た道。
前に消費税のとき「消費税を上げる前にやることがある」と言っていたのに、何が変わったのか。
歳出削減は幻想である。
そもそも、歳出削減は日頃からやるものであり、号令をかけてやるものではない。そういう意味では、サボっているということ。
号令をかけてやるのは、リストラクチャリング(再構築)である。
歳出削減ではなく、取捨選択である。そもそも日本は、メンバーシップ型だから取捨選択ができない。過度に協調性を求めるから取捨選択ができない。ゾンビ企業がいい例である。取捨選択ではなく歳出削減するから、ジリ貧なのである。
「歳出削減をまずやるべきだ。その姿勢を政府に示してほしかった。たとえば、社会保障費が30兆円だとして、もし1割減らせたら、かなり違ってくる。今の社会保障はご承知のように、経団連会長にも年金を渡していて、本当に必要なところに行っていない代わり、不必要なところに行ってしまっている。若い人に『増税やむなし』と理解してもらうのは、おかしい。まずは目標を決めて『この期間で1割削減する』というプランになってほしい」
例えばと言っているから例え話なのだが、例え話だとしても社会保障費を削減できるのなら、消費税を上げる必要がなかった。
例え話として、社会保障費を挙げることが、おかしい。
「ある所から税金を取る分にはもうしょうがないのかな。どこから取るのかにもよるが、そもそもいまの防衛費約5.4兆円を細かく何に使っているのか、それも分からないし、倍にするなら何にどれくらい使うのか算出を出してくれたら、ある程度納得できると思う」
何に使われるのか、よく分からないのは、まったくその通りだと思う。
それから「ある所から税金を取る」とあるが、死金になっている所から取ってほしい。
そのお金が回遊することにより、消費が活発になる。
例えば高齢者がお金を持っているなら、老後資金として2000万円という話しを踏まえて、倍の4000万円以上は余剰分と考えられる。
金融投資も同じである。その金融投資によって消費が活発になるならいいが、そうなっているようには見えない。
そう言えば、金融所得課税するとスタートアップに影響するという記事を見た。
目指すべきは、国家の繁栄だと思っている。経済成長は、そのための手段でしかない。
国家の繁栄を図るのなら、現状の日本では消費の活性化だと思う。
スタートアップにおいて、アニマルスピリットは大事だと思う。その原動力が金融所得にあるのかもしれない。
しかし、スタートアップが成功しても、消費の活性化が図れるとは思えない。あるとすれば、実感なき好景気だろう。その結果、起きていることは、慢性的なデフレか、スタグフレーションである。
死金を何とかしてほしい。財布に手を突っ込んでほしい。それが、富裕層なのか、はたまた高齢者なのか。
ちなみに高齢者といえば、介護保険料が高くなっている。3割負担だといくらになるのか。
デイサービスなんかは、そんなにかからない。しかし、施設に入所すると365日の利用料がかかる。介護保険の負担料以外にも住居費、食費、オムツ代などがある。
入院した場合の医療費も同様と考える。
これって、高所得者ではなく、中間層を狙い撃ちしているように見えてしまう。
貯蓄が無くなる人もでてくると思う。そういう制度設計なのかなぁ。
(憶測で書いているので鵜吞みにしないでください。間違っていたときはゴメンナサイ)
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