「「全国民に毎月10万円を配る」では貧困問題は解決しない」。おもしろいなぁ。
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「全国民に毎月10万円を配る」では貧困問題は解決しない…斎藤幸平がベーシックインカムに疑問をもつ理由
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9e3dbc64c3b4cf5cf34b989d597a819b7c5caf6
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「マルクスは、賃上げよりも労働時間短縮を重視したわけですが、これも、物象化という視点から考えると、その理由がわかります。時給を上げることにももちろん意味はありますが、労働者たちはより長く働いて、貨幣を手に入れようという欲求からは解放されません。むしろますます貨幣に依存するようになっていく。欲望は無限だからです。」
おもしろいなぁ。
マルクスうんぬんのところは分からないけど、これを認識している人は少なそうだ。
「店が閉まっているので、必然的に別の形の、余暇の過ごし方が生まれます。カフェで読書し、政治談義をする人もいる。スポーツチームでサッカーをする人もいる。庭や農園の手入れをしてもいい。デモやボランティアをする人もいます。まさに脱商品化と結びついた余暇が、非資本主義的な活動や能力開花の素地を育むわけです。それが、さらなるアソシエーションの発展や脱商品化の可能性を広げていくことにもつながっていきます。」
庶民が考えることは、これでしょう。ここを、目指してほしい。
そもそも、貨幣は相対的なものなので、給与が増えたとしても、全体の総量が増えていれば、何も変わらないことになる。つまり、物価が総量に合わせて変動する。
また、資本主義というものを考えるなら、事業活動で利益を出すより、資本の総量を増やす方が、手っ取り早い。
だから、あらゆるものを商品化(資本化)するのだろう。
貨幣制度は便利であるが、それを有効利用できるのは一部の人達に限られると思う。
「労働運動が停滞し、アソシエーション(自発的な結社)が弱まるなかで」
「資本のストライキに打ち勝つためのアソシエーションの力を育てる必要があるけれど、ピケティが提案する税制改革を支える運動がそもそもどのようにして出てくるかは、はっきりしないのです。そして、近年「反緊縮派」の理論として注目された現代貨幣理論(Modern Monetary Theory:MMT)にも同じ問題があります。」
アソシエーション(自発的な結社)は、無理でしょ。
これをやると「パヨクガー」って、言われるだけ。
そもそも地縁・共同体が壊されている。だから、バラバラ。
共同体を作ろうとしても「貧乏人同士で助け合え!」と言われるだけ。
ボトムアップはその通りだと思う。民主主義がそもそもボトムアップである。
だからと言って、アソシエーションは無理だろう。
「資本のストライキ」とあるが、この考えでいけば、アソシエーションがストライキの標的となる。
そもそも政治が分からないと言われる。これは「働かないおじさん問題」と酷似している。
つまり、何も知らない人を量産するのが日本。
知ろうとすることにインセンティブが無いのだから、しょうがない。だから、しょうもないニュースで盛り上がる。
何も知らない人ばかりだから、第二次世界大戦のように原爆が落とされるまで、何も分からないだろう。行き着く先は、大崩壊。
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さて、統一地方選挙があるらしい。
選挙の度に「政治がよく分からない」と言っている人がいる。
しかし、9割の人は政治が分からないと思った方がいい。
ほとんどの人が政治が分からないのだから、不満があれば「政治にNO」、満足しているなら「政治にYES」、でいい。
<政治にNO>
野党を選ぶ(次点の政党を選ぶ)
<政治にYES>
与党を選ぶ
白紙投票
投票に行かない
そもそも野党が分からないと言われそうだが、自民の次点である維新か立憲でいい。何も考えずに次点でいいのである。
野党に期待できないと言われそうだが、そもそも自分自身が不安定な生活なのに、なぜ政治家に安定を提供するのか。
政治家に不安定を提供しよう。そうすれば庶民のことを考えるようになるかもしれない。
野党には政権担当能力がないと言われそうだが、政治が分かる人は政権担当能力について議論すればいい。
しかし、政治が分からないのなら、政権担当能力なんて考えるだけ時間の無駄である。
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庶民が、経済の恩恵を受けたいのなら、消費の活性化だと思う。
消費の活性化のためには「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」が必要だと思っている。
優先すべきはフローである。
例えば、黒田バズーカをやっても一部の人にしか恩恵はなかった。庶民が潤ったという話しは聞かない。
バラマキや規制緩和しても、小泉政権や安倍政権で起きた実感なき好景気しか生まれない。
繰り返し書くが、必要なことは「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」の3点である。
バラマキや規制緩和とは、すなわち「資本の総量の増加」と「あらゆる物の商品化(資本化)」である。
(最近、エルデンリングというゲームをやっているのだが、慣れてくると思いのほか敵を倒せる。遺灰とか便利だし、よく言われているが難易度はそこまで高くないのかも。まぁ、それでも雑魚に囲まれてボコボコにされるのだが。。。)
(憶測で書いているので鵜吞みにしないでください。書籍は読んでいないので見当外れかもしれない。間違っていたときはゴメンナサイ。謙虚に。謙虚に。)
|ω·`)
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