「なぜ移民受け入れ、生産性向上と合わせて『定年制度廃止』が必要なのか」。能力主義じゃないよ。
---
人口7000万でも社会機能を維持するためにやるべきこと…橋下徹「なぜ移民受け入れ、生産性向上と合わせて『定年制度廃止』が必要なのか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd3a0d66ae7bf62de6d9e5727eb1b5be0c13199a
---
目についたので、すこし感想。
「僕がまだ政治家だった約15年前、「いずれ日本は人口7000万人時代に突入する」と発言し、猛バッシングを受けました。」
この点は、興味がないので触れない。
「男性の平均寿命は80年を超えました。定年後も20年以上続く“余生”を、年金で賄い続けることは不可能です。高齢者の概念も変化しました。50年前の70代と現在の70代は異なります。医療技術は向上し、70代の人でもまだまだ働くことができます。それなのに一定の年齢に達したからといって労働を止められると、人口減少社会においては社会が持ちません。」
60代、70代がどれくらい働けるか、そのデータを見たことがない。
データ不足なのだから論じることは難しいと思う。
前に見た記事で医療関係者が言っていたのは「年齢の割には元気」という話し。つまり、あくまで年齢相当であるという話しだった。
「個々の能力に応じて、待遇や条件は判断されるべきで、能力の不足分は「リスキリング」で補う必要もあるでしょう。これは年齢とは関係なく、若い人にも当てはまります。
僕が岸田内閣のやり方に物足りなさを感じるのはこの点です。リスキリングの重要性を説くわりに、「能力が上がらなかった場合」については言葉を濁す。日本の働き方が今後、メンバーシップ型からジョブ型に変化し、能力主義が徹底されるということも明言しない。定年廃止は高齢者の雇用を確保するためばかりではなく、「能力がなければいつでもご退場(解雇)願いますよ」というメッセージとセットなのです。ここを政治は、はっきりと言うべきなのです。」
「個々の能力に応じて、待遇や条件は判断されるべき」とあるが、ジョブ型は同一労働同一賃金(同一価値労働同一賃金と言うべきか)なので、能力に応じて待遇が変わるわけではない。
あくまで仕事に値段が付いているので、能力があろうが、同じ仕事なら同じ給料だ。
「能力がなければいつでもご退場」も逆に言えば、職務記述書の仕事ができているなら解雇できないことを意味する。恣意的な解雇なら、裁判だろう。
それと死ぬ気で頑張るのは、エグゼンプト層である。成果を求められるのはエグゼンプト層である。
「追記するならば、日本経済の生産性低下は「人材の流動性」に欠けていることが原因です。最近、アメリカでは大手テック企業が、数千人から1万人レベルの大規模レイオフを発表しましたが、かといって社会全体で失業者が莫大に増えているわけではありません。雇用の流動性が高い社会では、一社を去っても次の会社に席を見つけ、挑戦を繰り返していけるからです。」
前回のブログでも書いたが、日本はナンバーワン・ナンバーツーという考え方が強い。
しかも、調整役とかいう人が活躍している社会だ。活躍するなら調整役になる必要があるとも言える。
調整しかできない人が出来上がるとも言える。これが日本が衰退している原因ではないのか。
ここが変わらなければ、絵に描いた餅である。これを変えるには、たぶん30年くらいかかる。う~ん。
ちなみ私は、文化交流としての移民には賛成だが、労働力確保のための移民には反対だ。
労働力を外国人に求めるのは、どう考えても自己責任の放棄である。
--
さて、衆議院選挙は2021年10月だったので、解散が無ければ2025年10月の任期満了が選挙となる。
参議院選挙は3年毎に半数が改選されるので、前回は2022年7月だったから、次は2025年7月となる。
選挙の度に「政治がよく分からない」と言っている人がいる。
しかし、9割の人は政治が分からないと思った方がいい。
ほとんどの人が政治が分からないのだから、不満があれば「政治にNO」、満足しているなら「政治にYES」、でいい。
<政治にNO>
野党を選ぶ(次点の政党を選ぶ)
<政治にYES>
与党を選ぶ
白紙投票
投票に行かない
そもそも野党が分からないと言われそうだが、自民の次点である維新か立憲でいい。何も考えずに次点でいいのである。
野党に期待できないと言われそうだが、そもそも自分自身が不安定な生活なのに、なぜ政治家に安定を提供するのか。
政治家に不安定を提供しよう。そうすれば庶民のことを考えるようになるかもしれない。
野党には政権担当能力がないと言われそうだが、政治が分かる人は政権担当能力について議論すればいい。
しかし、政治が分からないのなら、政権担当能力なんて考えるだけ時間の無駄である。
--
庶民が、経済の恩恵を受けたいのなら、消費の活性化だと思う。
消費の活性化のためには「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」が必要だと思っている。
優先すべきはフローである。
例えば、黒田バズーカをやっても一部の人にしか恩恵はなかった。庶民が潤ったという話しは聞かない。
バラマキや規制緩和しても、小泉政権や安倍政権で起きた実感なき好景気しか生まれない。
繰り返し書くが、必要なことは「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」の3点である。
さて、バラマキや規制緩和すると、なぜ実感なき好景気になるんだろうね。ウフフフフ。
(憶測で書いているので鵜呑みにしないでください。間違っていたときはゴメンナサイ。謙虚に。謙虚に。)
|ω・`)
※.訂正 4/15:「前に医療関係者が言っていた」→「前に見た記事で医療関係者が言っていた」
« 「「退職金制度」がジョブ型雇用導入の壁」。まぁ、そうだな。 | トップページ | 「統一地方選、止まらない投票率下落」。投票率が低いのは、日本が順風満帆という表れ。 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「一番は政治改革で政治を正さなければならない」。昭和には去ってもらいたい。(2024.10.12)
- 「“見捨てられた”老人ホーム…千葉市の老人ホームも職員が一斉退職」。あぁ。(2024.10.14)
- 「石破首相、金融所得課税強化の検討は考えていない」。ダメだこりゃ。(2024.10.11)
- 「60年前にもあった「ジョブ型雇用」議論、日本で見捨てられた当然すぎるワケ」。さすがに苦しい。(2024.10.04)
- 「「野田代表期待」に温度差 高い立民、他野党は低調」。ホント、そう思う。(2024.10.03)
« 「「退職金制度」がジョブ型雇用導入の壁」。まぁ、そうだな。 | トップページ | 「統一地方選、止まらない投票率下落」。投票率が低いのは、日本が順風満帆という表れ。 »
コメント