「少子化対策 国民の危機感共有が大切だ」。オンリーワン。
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少子化対策 財源含めて実効性担保を 国民の危機感共有が大切だ
https://www.sankei.com/article/20230401-GQ4UEVIGEZNKNHLL6IT37HBJEY/
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朝のニュースを見ていたら、4月1日から始まる少子化対策について説明していた。ちょっと気になったので感想。
産経新聞の社説を引用しているが、とくに意味はない。
「岸田文雄首相が唱える「次元の異なる少子化対策」のたたき台となる試案を政府が公表した。子育てに関する経済支援や高等教育費の負担軽減、子育て世帯への住宅支援などを盛り込んだ。「若い世代の所得を増やす」ことを基本理念に令和6~8年度の3年間を集中取り組み期間に位置付けた。」
よく言われることに、政策が総花的というものがある。つまり、満遍なく、ばら撒くということ。
「政治家は何のプロなのか」と考えたときに、政治のプロではなく、選挙のプロだということ。
まえに、パソコンが分からないIT大臣がいたが、それがいい例だと思う。
日本の企業には、人事ローテーションがあって、ゼネラリストを育てようとするが、裏を返せば凡庸になる可能性があるということ。
今回の少子化対策を見ていても「本当に効果があるのか?」と思わせるようなところがある。
とにかく並べるだけ並べたというイメージが先に立つ。政策同士の相乗効果ってあるのだろうか。
日本は年功序列なので、ナンバー1やナンバー2という意味合いが強い。
昔はそれで良かったが、いまはナンバーワンとオンリーワンを優先すべきだと思っている。
日本で革新性が生まれないのは、現状維持と年功序列を好んでいるからである。
オンリーワンとは、見方を変えれば異物であるが、日本は異物に対して不寛容に感じる。
どうにも日本で言われている多様性は、「なんちゃって多様性」のように感じてしまう。
大量生産を目指すなら、ナンバー1やナンバー2という見方で良かったかもしれないが、大量生産なんて、どこの国でも出来るようになった。すでにアドバンテージは無いように思える。そもそも自動化が進んでいる。
さて、選挙のプロという凡庸な政治家に何を期待するのか。
「このほか、非正規雇用の正規化については具体策が乏しく、踏み込みが足りないのが残念だ。」
「政府の全世代型社会保障構築会議が昨年12月にまとめた報告書には「児童手当の拡充などについて恒久的な財源とあわせて検討」と明記された。ところが、今回の試案に「恒久的な財源」という言葉は見当たらない。少子化対策を画餅にしないためにも、税制を含めて安定財源を検討することが将来世代に対する責任である。」
非正規への政策と、財源問題は、庶民をイジメているという意味で似ている。
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政府、少子化対策の加速プラン発表 財源に社会保険料引き上げ検討
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d72c1297e7486b1f3bdc0fc8c88d66cbef8050e
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「政府は31日、「異次元の少子化対策」のたたき台を公表した。男性育休の取得率向上策や児童手当の支給対象の拡大、高等教育の奨学金の拡充などを盛り込んだ「加速化プラン」を示し、今後3年間で集中的に取り組むとした。また、財源確保を巡り、政府は社会保険料を引き上げる検討に入った。年金・医療・介護・雇用の4保険のうち、公的医療保険の月額保険料に上乗せする案が有力だ。」
社会保険料を財源にするということは、泣くのは庶民だけである。
富裕層は、痛くも痒くもない。
さすが選挙のプロは、抜かりがない。
富裕層を守るということは、ナンバー1やナンバー2と考え方が似ていると思う。
これでは革新性は生まれない。
天才は作るものではなく見つけるものと言われる。作れるのは秀才までと言われる。
天才の再生産はできるのだろうか。天才の子供は、天才になるのだろうか。
天才とは、凡人の突然変異なのだと思う。偶然、天才が生まれるのだろう。
そうであるならば、国家は凡人の再生産を繰り返すしかないのだが、しかしながら日本はこんな有り様だ。
秀才を作ればいいじゃないかと言われるかもしれないが、テクノクラートみたいな話しになってしまう。
また、秀才だとナンバー1やナンバー2と考え方になってしまう。やはり革新性は生まれない。
選挙のプロ、そしてナンバー1やナンバー2と考え方、これらを国民が盲目的に選んでいる。
いいじゃないか、このまま衰退すれば、それでいいんです。
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さて、統一地方選挙があるらしい。
選挙の度に「政治がよく分からない」と言っている人がいる。
しかし、9割の人は政治が分からないと思った方がいい。
ほとんどの人が政治が分からないのだから、不満があれば「政治にNO」、満足しているなら「政治にYES」、でいい。
<政治にNO>
野党を選ぶ(次点の政党を選ぶ)
<政治にYES>
与党を選ぶ
白紙投票
投票に行かない
そもそも野党が分からないと言われそうだが、自民の次点である維新か立憲でいい。何も考えずに次点でいいのである。
野党に期待できないと言われそうだが、そもそも自分自身が不安定な生活なのに、なぜ政治家に安定を提供するのか。
政治家に不安定を提供しよう。そうすれば庶民のことを考えるようになるかもしれない。
野党には政権担当能力がないと言われそうだが、政治が分かる人は政権担当能力について議論すればいい。
しかし、政治が分からないのなら、政権担当能力なんて考えるだけ時間の無駄である。
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庶民が、経済の恩恵を受けたいのなら、消費の活性化だと思う。
消費の活性化のためには「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」が必要だと思っている。
優先すべきはフローである。
例えば、黒田バズーカをやっても一部の人にしか恩恵はなかった。庶民が潤ったという話しは聞かない。
バラマキや規制緩和しても、小泉政権や安倍政権で起きた実感なき好景気しか生まれない。
繰り返し書くが、必要なことは「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」の3点である。
さて、バラマキや規制緩和すると、なぜ実感なき好景気になるんだろうね。ウフフフフ。
(憶測で書いているので鵜呑みにしないでください。間違っていたときはゴメンナサイ。謙虚に。謙虚に。)
|ω·`)
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