「限界を迎える日本の社会保障制度」。さすがに、う~ん。
---
限界を迎える日本の社会保障制度…「低賃金化・非正規社員化」で困窮する現役世代が被る、著しい不利益
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6cfc0771ad77aa27dcfbbd90067bfc9b1173bc9
---
ちょっと、目についたので、感想。
「社会保障制度が整備されていけば、特定の個人や集団に頼らなくても、政府が提供する公的扶助や社会保険を後ろ盾として一人で生きていくことができるので、非婚化や少子化、さらには社会との関係性の希薄化が進行する。
こうした社会的連帯からの隔絶は、政府に対する過大な要求を生みやすくもなる。社会保障制度は、一旦導入され充実していくと、少子化を進行させ、政治過程を介して一層肥大していくため、少子化によって少なくなった社会保障の支え手の生活を危うくし、さらに将来の支え手を減少させることで、自らの財政基盤を切り崩し崩壊していく特徴を持つ。実は、日本の社会保障制度は自己崩壊過程の真っただ中にある。
今、社会保障の充実が出生率を低下させているのかを確かめるために、出生率と一人当たり社会保障給付額を使って推計したところ、確かに、社会保障の充実が出生率の低下をもたらすことが確認できた。」
この説明で、納得する人っているのだろうか? (まぁ、ネット記事だけで、すべてを説明しろというほうが、無理があるか)
むしろ、個人事業主の減少と、ブラック労働が、問題だったのではないか?
さらに曲解した意見を述べるならば、メンバーシップ型という、所謂、蛸壺という一社に生涯を捧げるというものが、閉塞感を生んでいるように思える。
少子化を改善したいのならば、メンバーシップ型をやめて、人材の流動性を高めるべきだ。(一応書いておくが、解雇規制の緩和を謳っているのではない)
仮に、個人事業主の減少が、少子化を招いたとしたら、それは資本に押し潰されることが原因で少子化を招いたと言えるかもしれない。つまり、資本主義のなれの果てである。
富の一極化が進めば、それ以外が衰退するのは、自明の理である。流れないから、どんどん淀んでいく。なぜ流れを止めるのか。
社会保障の拡充が少子化を誘引している可能性はあると思うが、そんなに影響度は高くないと思う。
むしろ社会保障があるから、サラリーマンは後方の憂いなく働けるのだと思う。
つまり、社会保障を低下させれば、サラリーマンは殺伐とした面持ちになる。
。。。というか、介護保険が崩壊すれば、サラリーマンは親の介護のために仕事を辞めざるおえなくなるだろう。
医療保険が崩壊すれば、病気になることが怖くなるのだから、残業なんてできなくなるだろう。
そんなんで、いいのか?
繰り返し書くが、誰が流れを止めているのか。どんどん、淀んでいく。
--
さて、衆議院選挙は2021年10月だったので、解散が無ければ2025年10月の任期満了が選挙となる。
参議院選挙は3年毎に半数が改選されるので、前回は2022年7月だったから、次は2025年7月となる。
選挙の度に「政治がよく分からない」と言っている人がいる。
しかし、9割の人は政治が分からないと思った方がいい。
ほとんどの人が政治が分からないのだから、不満があれば「政治にNO」、満足しているなら「政治にYES」、でいい。
<政治にNO>
野党を選ぶ(次点の政党を選ぶ)
<政治にYES>
与党を選ぶ
白紙投票
投票に行かない
そもそも野党が分からないと言われそうだが、自民の次点である維新か立憲でいい。何も考えずに次点でいいのである。
野党は期待できないと言われそうだが、そもそも自分自身が不安定な生活なのに、なぜ政治家に安定を提供するのか。
政治家に不安定を提供しよう。そうすれば庶民のことを考えるようになるかもしれない。
野党には政権担当能力がないと言われそうだが、政治が分かる人は政権担当能力について議論すればいい。
しかし、政治が分からないのなら、政権担当能力なんて考えるだけ時間の無駄である。
--
庶民が、経済の恩恵を受けたいのなら、消費の活性化だと思う。
消費の活性化のためには「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」が必要だと思っている。
優先すべきはフローである。
例えば、黒田バズーカをやっても一部の人にしか恩恵はなかった。庶民が潤ったという話しは聞かない。
バラマキや規制緩和しても、小泉政権や安倍政権で起きた実感なき好景気しか生まれない。
繰り返し書くが、必要なことは「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」の3点である。
さて、バラマキや規制緩和すると、なぜ実感なき好景気になるんだろうね。ウフフフフ。
(憶測で書いているので鵜呑みにしないでください。間違っていたときはゴメンナサイ。謙虚に。謙虚に。)
|ω・`)
« 「社会保険料「負担増」のからくり」。公平という悪平等。 | トップページ | 「ビジネスケアラーとして仕事と介護の両立に成功している」。万人向けではない。 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「河野太郎氏の「解雇規制緩和」強気発言にSNS《自民党議員からクビに》のド正論」。メンバーシップ型だから、無理では?(2024.09.07)
- 「パワフルに「格差是正」するのは所得税か消費税か」。消費税を上げる前にやることがあると言っていたが、騙されちゃったからな。(2024.09.08)
- 「「SNS×政治」で仲良かった人と疎遠になる」。これが村社会か。(2024.09.06)
- 「日本社会で根強い「平等幻想」が生み出す「大きな不満」」。平等でないのなら戦うしかない。(2024.08.28)
- 「次の自民党総裁にふさわしいのは、石破氏22%・小泉氏20%・高市氏10%」。人物をフォーカスすると。(2024.08.27)
« 「社会保険料「負担増」のからくり」。公平という悪平等。 | トップページ | 「ビジネスケアラーとして仕事と介護の両立に成功している」。万人向けではない。 »
コメント