「「資本主義」は社会の発展に不可欠な必要悪?」。良いことだけ並べられても。
---
「資本主義」は社会の発展に不可欠な必要悪? 仮面ライダーと対峙するショッカー戦闘員が妙に貧弱に見えるワケ(前編)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0c7bef982d5307664687011724ed9e7fa05077e
---
---
「資本主義」は社会の発展に不可欠な必要悪?仮面ライダーと対峙するショッカー戦闘員が妙に貧弱に見えるワケ(後編)
https://news.yahoo.co.jp/articles/60043550597e9e879c6cc298a695179de4c49b5f
---
書籍の販売促進だと思うが、すこし感想。
「マルクスや、あるいは19世紀の労働者たちの頭の中では、資本家というのは顔面にペイントして竹刀で労働者をビシバシしごくような、さながら悪役レスラーのような恐ろしい存在だったのです。
その極悪な資本家軍団を追放し、平和な環境を構築するため、いくつかの国では労働者が革命を起こし、社会主義経済が導入されることになりました。
ところが……、実際に社会主義を運用してみると、実は資本主義こそが、社会主義の欠点を先回りして補っているシステムだったということがわかったのです。」
まず、前提として、純粋な資本主義や純粋な社会主義の国家は無いということ。
多かれ少なかれ、ハイブリットになっていると言われている。そんな中で、アメリカは限りなく資本主義に近いと言われている。
それでも、例えば、軍隊は社会主義的な一面があるらしい。個人が尊重されず絶対服従ではあるが、その反面、生活は保障されているからだ。つまり、アメリカでも社会主義的な一面はあるといえる。
もしも、アメリカが民間の軍事団体だけになれば、もっと資本主義に近づくだろう。
「「集団の中にいると無意識に自分の力をセーブしてしまう現象」を、社会的手抜きと呼びます。ポイントは、「本人は毎回100%の力でやっているつもりなのに、『自分は集団の中にいる』と感じると無意識のうちに手抜きをしてしまう」という点でした。その人の「本気の全力」が、「集団に属している」という環境があるだけで(環境がなくとも本人がそう思い込んでいるだけで)、パフォーマンスにまで低下してしまうのです。」
「「常に集団の一員として働く」という社会主義体制下でも起きていると想定されるのですが、これが、資本主義では発生しにくいのです。」
資本主義でも、企業組織で働けば、同じでは?
この話しの通りなら、集団は作るなという話しになる。
また、重厚長大と言われていた時代には、日本は従順に労働者を求め、カーボンコピーのような人材を量産していたのではないか。
「iPodやiPhone、そしてフォードの時代の自動車など、「事前には誰も欲しいと思わないけど、それが登場したらみんな欲しがるかもしれない新しいもの」は、社会主義的な慎重な事業計画では生まれられないんです。エリートは失敗が許されないんですから。資本主義の、なんでも自由にやっていいし何回でも再チャレンジが可能な制度の中でなければ、革新的な製品や仕組みは登場しないんです。」
資本主義でも、ほとんどの人は凡人だということ。革新的な製品を作り出せる人なんて、ほんの一握りしかいない。そして、凡人を蔑ろにした結果が、今の日本のような気がする。もう手遅れ。
また、金融資本主義を考えれば、労働者をシャカリキに働かせることは、資本家や投資家の望むところとなる。
資本主義の問題は、行き過ぎた金融資本主義だと思う。
世界中が分断していると言われて、民主主義の危機だと言われている。
資本主義は、格差を拡大されるわけだが、分断の原因には格差が含まれており、その原因は資本主義にあると言える。
ここで問題なのは、「資本主義は格差を拡大させることがあたり前であること」、且つ、「格差が拡大しているから分断するのもあたり前であること」、だから、「分断している現状は、当然の結果であること」、このことがクローズアップされずに、なぜか、「分断しているから民主主義の危機である。だから、皆、団結しようよ」という、主張しか見かけないことである。
選択肢は、「資本主義を、どげんかせんといかん」か、「分断はあたり前だから、我慢する」しかないのである。
むしろ、団結しようと掛け声を上げることのほうが、よっぽど不思議である。
つまり、クソみたいな話しばかり、世の中に溢れているのだが、右を見てもクソ、左を見てもクソ、ウンコカーニバルである。世の中、ウンコまみれである。ウンコ万歳。
--
さて、衆議院選挙は2021年10月だったので、解散が無ければ2025年10月の任期満了が選挙となる。
参議院選挙は3年毎に半数が改選される。前回は2022年7月だったから、次は2025年7月となる。
自民党総裁の任期は3年である。2021年9月に就任したため、辞任しなければ2024年9月が総裁選となる。
この総裁選で世論を盛り上げて、その勢いで衆議院選挙に勝つことが、与党にとってはベストとなる。
選挙の度に「政治がよく分からない」と言っている人がいる。
しかし、9割の人は政治が分からないと思った方がいい。
ほとんどの人が政治が分からないのだから、不満があれば「政治にNO」、満足しているなら「政治にYES」、でいい。
<政治にNO>
野党を選ぶ(次点の政党を選ぶ)
<政治にYES>
与党を選ぶ
白紙投票
投票に行かない
そもそも野党が分からないと言われそうだが、自民の次点である維新か立憲でいい。何も考えずに次点でいいのである。
野党は期待できないと言われそうだが、そもそも自分自身が不安定な生活なのに、なぜ政治家に安定を提供するのか。
政治家に不安定を提供しよう。そうすれば庶民のことを考えるようになるかもしれない。
野党には政権担当能力がないと言われそうだが、政治が分かる人は政権担当能力について議論すればいい。
しかし、政治が分からないのなら、政権担当能力なんて考えるだけ時間の無駄である。
--
庶民が、経済の恩恵を受けたいのなら、消費の活性化だと思う。
消費の活性化のためには「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」が必要だと思っている。
優先すべきはフローである。
例えば、黒田バズーカをやっても一部の人にしか恩恵はなかった。庶民が潤ったという話しは聞かない。
バラマキや規制緩和しても、小泉政権や安倍政権で起きた実感なき好景気しか生まれない。
繰り返し書くが、必要なことは「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」の3点である。
さて、バラマキや規制緩和すると、なぜ実感なき好景気になるんだろうね。ウフフフフ。
--
拝金主義というものがある。金銭こそが最上のものと考え、何よりも大事に扱うといった考え方や性格のことらしい。
同じような言葉で経済人(ホモ・エコノミクス)というものがある。経済的合理性に徹し、自己の効用・利得の極大化を目指し、他者の効用・利得を考慮に入れることがないということらしい。
そして、「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」という言葉がある。
つまり、プレイヤーとして優秀だとしても、徳が無ければ管理する側に立たせてはいけないということ。
(憶測で書いているので鵜呑みにしないでください。間違っていたときはゴメンナサイ。謙虚に。謙虚に。)
|ω・`)
« 「「石丸フィーバー」なぜ起きた?」。なぜ、これで日本がよくなると思えるのだろうか。 | トップページ | 「仕事と介護両立へ中小企業向け支援拠点」。ほとんど効果が無いように思える。 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「河野太郎氏の「解雇規制緩和」強気発言にSNS《自民党議員からクビに》のド正論」。メンバーシップ型だから、無理では?(2024.09.07)
- 「パワフルに「格差是正」するのは所得税か消費税か」。消費税を上げる前にやることがあると言っていたが、騙されちゃったからな。(2024.09.08)
- 「「SNS×政治」で仲良かった人と疎遠になる」。これが村社会か。(2024.09.06)
- 「日本社会で根強い「平等幻想」が生み出す「大きな不満」」。平等でないのなら戦うしかない。(2024.08.28)
- 「次の自民党総裁にふさわしいのは、石破氏22%・小泉氏20%・高市氏10%」。人物をフォーカスすると。(2024.08.27)
« 「「石丸フィーバー」なぜ起きた?」。なぜ、これで日本がよくなると思えるのだろうか。 | トップページ | 「仕事と介護両立へ中小企業向け支援拠点」。ほとんど効果が無いように思える。 »
コメント