「日本社会で根強い「平等幻想」が生み出す「大きな不満」」。平等でないのなら戦うしかない。
---
「自分はこんなに優秀なのに…」日本社会で根強い「平等幻想」が生み出す「大きな不満」
https://news.yahoo.co.jp/articles/36948fa21a455123c40d552f49bcd3f493c4950e
---
書籍の宣伝なのだろうけど、すこし感想。
「皮肉なことに、戦後の民主的な教育によって「みんな平等」とわれわれが教え込まれ、平等幻想が浸透したからこそ、ちょっとした差に敏感になったという側面も否定できない。」
「「みんな平等」という考え方が浸透するほど、「同じ人間なのに、なぜこんなに違うのか」という思いにさいなまれ、歯ぎしりせずにはいられなくなる。」
行き過ぎた格差は、社会の分断につながる。それだけだろう。意味が分からない。
そもそも、ほとんどの人達は凡人である。だから、普通に働いて、普通の人生が送れなければ、普通に不満を抱えることになる。
もしも、平等を否定するなら、戦うしか選択肢が無くなる。万人の万人に対する闘争である。
戦うしかないのなら、例えば「選挙のときに投票所に行かない」、「白紙投票する」は、戦っていないことになる。
まさに平等主義に蝕まれている人達ということになる。戦うしかないのである。
ちなみに、自民党は大企業や高所得者が有利になる社会を目指しているように見えるので、庶民は応援しても徒労に終わるだろう。
「「努力しても報われない」「頑張ってもはい上がれない」などと思い込み、地道な努力をコツコツと積み重ねようとはしない。努力もせず、不平ばかり漏らしていたら、承認欲求が満たされるわけがない。だから、ますます腐ってしまう。そうなると、陰で他人の足を引っ張るようなふるまいを繰り返すわけで、こうした悪循環に陥ったら、なかなか抜け出せない。」
何の努力もしない人は、一部にいるだろう。それは、その通り。
しかし、繰り返しになるが、ほとんどの人達は凡人である。凡人が努力しても、優秀な人達には追い付けない。そして、過剰な努力をすれば体を壊す。それだけである。
ちなみに、資格を取るという努力の仕方はあるが、なぜか日本では資格が軽んじられる。
そして、日本はメンバーシップ型の人事制度だから、やりがい搾取に陥りやすい。
そりゃ、不平不満が出るだろう。
不平不満が無いことや社会が分断しないことのほうが、幻想に思える。そしては、それは統治の失敗を意味する。
ちなみに、やりがい搾取に陥りやすいのは、評価制度に問題があるから。
「自分はこんなに優秀なのに、能力を正当に評価してもらえない」と勘違いする人がでるのも、評価制度に問題があるから。
それなのに、なぜか厳密なら評価制度を作らない。情意評価が根強い。それを望んでいる人がいるということだろう。だから、日本の現状がある。
--
さて、衆議院選挙は2021年10月だったので、解散が無ければ2025年10月の任期満了が選挙となる。
参議院選挙は3年毎に半数が改選される。前回は2022年7月だったから、次は2025年7月となる。
自民党総裁の任期は3年である。2021年9月に就任したため、辞任しなければ2024年9月が総裁選となる。
この総裁選で世論を盛り上げて、その勢いで衆議院選挙に勝つことが、与党にとってはベストとなる。
選挙の度に「政治がよく分からない」と言っている人がいる。
しかし、9割の人は政治が分からないと思った方がいい。
ほとんどの人が政治が分からないのだから、不満があれば「政治にNO」、満足しているなら「政治にYES」、でいい。
<政治にNO>
野党を選ぶ(次点の政党を選ぶ)
<政治にYES>
与党を選ぶ
白紙投票
投票に行かない
そもそも野党が分からないと言われそうだが、自民の次点である維新か立憲でいい。何も考えずに次点でいいのである。
野党は期待できないと言われそうだが、そもそも自分自身が不安定な生活なのに、なぜ政治家に安定を提供するのか。
政治家に不安定を提供しよう。そうすれば庶民のことを考えるようになるかもしれない。
野党には政権担当能力がないと言われそうだが、政治が分かる人は政権担当能力について議論すればいい。
しかし、政治が分からないのなら、政権担当能力なんて考えるだけ時間の無駄である。
--
庶民が、経済の恩恵を受けたいのなら、消費の活性化だと思う。
消費の活性化のためには「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」が必要だと思っている。
優先すべきはフローである。
例えば、黒田バズーカをやっても一部の人にしか恩恵はなかった。庶民が潤ったという話しは聞かない。
バラマキや規制緩和しても、小泉政権や安倍政権で起きた実感なき好景気しか生まれない。
繰り返し書くが、必要なことは「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」の3点である。
さて、バラマキや規制緩和すると、なぜ実感なき好景気になるんだろうね。ウフフフフ。
--
拝金主義というものがある。金銭こそが最上のものと考え、何よりも大事に扱うといった考え方や性格のことらしい。
同じような言葉で経済人(ホモ・エコノミクス)というものがある。経済的合理性に徹し、自己の効用・利得の極大化を目指し、他者の効用・利得を考慮に入れることがないということらしい。
そして、「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」という言葉がある。
つまり、プレイヤーとして優秀だとしても、徳が無ければ管理する側に立たせてはいけないということ。
(憶測で書いているので鵜呑みにしないでください。間違っていたときはゴメンナサイ。謙虚に。謙虚に。)
|ω・`)
« 「次の自民党総裁にふさわしいのは、石破氏22%・小泉氏20%・高市氏10%」。人物をフォーカスすると。 | トップページ | 「「SNS×政治」で仲良かった人と疎遠になる」。これが村社会か。 »
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「一番は政治改革で政治を正さなければならない」。昭和には去ってもらいたい。(2024.10.12)
- 「“見捨てられた”老人ホーム…千葉市の老人ホームも職員が一斉退職」。あぁ。(2024.10.14)
- 「石破首相、金融所得課税強化の検討は考えていない」。ダメだこりゃ。(2024.10.11)
- 「60年前にもあった「ジョブ型雇用」議論、日本で見捨てられた当然すぎるワケ」。さすがに苦しい。(2024.10.04)
- 「「野田代表期待」に温度差 高い立民、他野党は低調」。ホント、そう思う。(2024.10.03)
« 「次の自民党総裁にふさわしいのは、石破氏22%・小泉氏20%・高市氏10%」。人物をフォーカスすると。 | トップページ | 「「SNS×政治」で仲良かった人と疎遠になる」。これが村社会か。 »
コメント