「四半世紀ぶり減税は忖度見破るリトマス試験紙」。なんか、胡散臭い。
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【森永卓郎の本音】四半世紀ぶり減税は忖度見破るリトマス試験紙
https://news.yahoo.co.jp/articles/d79a1527359a45e7bc4db88fe367f880b4c82ff3
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目についたので、少し感想。
「今回の103万円の壁引き上げは、思わぬ副産物をもたらした。それは、どの政党、メディア、評論家が財務省の下僕かを判定するリトマス試験紙が得られたということだ。
「財源の議論なしに壁を引き上げるのは無責任」という発言をする人は、すべて財務省の下僕だ。そもそも7兆円程度の小さな減税で財源を議論する必要などない。減税で国民の手取りが増えれば、消費の拡大を通じて将来の税収が増えるからだ。」
7兆円あるなら、所得税の103万円でなく、消費税を2%下げられる。
103万円で騒いでいるほうがおかしい。
日本は格差が広がっていると言われているので、累進課税である所得税は強化すべきだし、庶民に恩恵がある消費税は減税すべきだ。
そして、法人税も企業利益が富裕層へ流れ易いから強化すべきだし、法人税を下げて消費税を上げたと言われているのだから消費税を下げるべきだ。
それなのに、なぜか平然と逆のことが行われようとしている。。。
「そもそも、今回の経済対策の事業規模は20兆円を超える。そちらの財源を追及しないのに、なぜ7兆円の103万円の壁だけ財源論を持ち出すのか。それは、一般国民の増税・増負担を推進してきた財務省への忖度(そんたく)以外に考えられないのだ。」
経済対策も103万円で盛り上がっているようだが、それ以外を見ると、既存のとおりに見える。やはり、庶民に風など吹いてないようだ。
結局、なにも変わっておらず、相変わらず庶民は蹂躙されているのだが、それは富裕層の思惑なのか、それともネオリベの思惑なのか、それとも米国の思惑なのか、私には分からない。
私に分かることは、これからも庶民が苦しむだろうということだけだ。
そもそも、より長く働ける環境を作りますと言っていることがおかしい。
貧乏暇なしと言われるが、長時間労働を助長させるだけである。
暇を削るのではなく、命を削ることになる。
必要なことは、長時間働くことではなく、利益がでる仕組み作りのはずである。
つまり、頭脳労働が大事なのだが、どうにも頭脳労働をサボっている者がいるみたいだ。
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さて、衆議院選挙は2024年10月だったので、解散が無ければ2028年10月の任期満了が選挙となる。
参議院選挙は3年毎に半数が改選される。前回は2022年7月だったから、次は2025年7月となる。
自民党総裁の任期は3年である。2024年9月に就任したため、辞任しなければ2027年9月が総裁選となる。
この総裁選で世論を盛り上げて、その勢いで衆議院選挙に勝つことが、与党にとってはベストとなる。
選挙の度に「政治がよく分からない」と言っている人がいる。
しかし、9割の人は政治が分からないと思った方がいい。
ほとんどの人が政治が分からないのだから、不満があれば「政治にNO」、満足しているなら「政治にYES」、でいい。
<政治にNO>
野党を選ぶ(次点の政党を選ぶ)
<政治にYES>
与党を選ぶ
白紙投票
投票に行かない
そもそも野党が分からないと言われそうだが、自民の次点である維新か立憲でいい。何も考えずに次点でいいのである。
野党は期待できないと言われそうだが、そもそも自分自身が不安定な生活なのに、なぜ政治家に安定を提供するのか。
政治家に不安定を提供しよう。そうすれば庶民のことを考えるようになるかもしれない。
野党には政権担当能力がないと言われそうだが、政治が分かる人は政権担当能力について議論すればいい。
しかし、政治が分からないのなら、政権担当能力なんて考えるだけ時間の無駄である。
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庶民が、経済の恩恵を受けたいのなら、消費の活性化だと思う。
消費の活性化のためには「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」が必要だと思っている。
優先すべきはフローである。
例えば、黒田バズーカをやっても一部の人にしか恩恵はなかった。庶民が潤ったという話しは聞かない。
バラマキや規制緩和しても、小泉政権や安倍政権で起きた実感なき好景気しか生まれない。
繰り返し書くが、必要なことは「累進課税の強化」、「応能負担の強化」、「貯め込んだら増税」の3点である。
さて、バラマキや規制緩和すると、なぜ実感なき好景気になるんだろうね。ウフフフフ。
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拝金主義というものがある。金銭こそが最上のものと考え、何よりも大事に扱うといった考え方や性格のことらしい。
同じような言葉で経済人(ホモ・エコノミクス)というものがある。経済的合理性に徹し、自己の効用・利得の極大化を目指し、他者の効用・利得を考慮に入れることがないということらしい。
そして、「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」という言葉がある。
つまり、プレイヤーとして優秀だとしても、徳が無ければ管理する側に立たせてはいけないということ。
(憶測で書いているので鵜呑みにしないでください。間違っていたときはゴメンナサイ。謙虚に。謙虚に。)
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